セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 92本、 演劇 70本

苦い涙 (2022/仏)(フランソワ・オゾン) 85点

2024-06-19 21:30:33 | 映画遍歴

オゾンが久々に見せた本音の映画。愛の始まりから終わりまでを、ほとばしるように簡潔にしかもしっかりと強く紡いでゆく。もう愛する人の前では、親も娘も親友も何ものでもない。そんなストレートな気持ちを伸び伸びとわれらに伝えるオゾンの素朴さが素敵だ。

オゾンもうれしいのだろうが、我も清々しくさえなるほどにんまりとしてくる。ホントいい映画だ。D・メノーシェの演技は男優賞ものだ。

わが愛するR・シュナイダー、I・アジャーニ、H・シグラまで登場し、もうオゾンやらファスビンダーやら、溶けて混濁してしまい、わが青春のごった煮状態になる。


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