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クロッシング (2009/米)(アントワン・フークア) 70点

2010-11-11 14:11:27 | 映画遍歴
この題名はいかがなものかなあ。話がどこかで3人クロスするはずだと思い観客は見ているはず。3人の警官のそれぞれのはみ出しの話ではあるけれど、それがクロッシング、か。まあ、題名にはそれほど拘りませんが、、。

まず、【イーサン・ホーク】。 冒頭の、はみ出しどころか、完全突き抜けの強盗シーンは強烈でこの映画のワクワク感を奏でてくれる。これは秀逸。悪徳警官モノですね。好きです。この感覚。

でもその後がいけない。ガキたくさんのために家を持ちたいだと?手付金が払えないだと?そんなこと、安月給の警官の妻が一番分かっているはずじゃないか。旦那に何をさせようというの?冒頭の颯爽とした突き抜け感も彼のパートでは曇りがち。でも一番良かった。

お次は【リチャード・ギア】。なるほど彼の年齢ではもう定年の年代なんだ。でもまだまだ甘い風貌だから、人生に絶望しているという設定もちょっと違和感も、、。たとえば丸坊主にするなり、ちょっと風貌を変えてもよかったのでないか、と思っている。人生への諦観はいいとしても、チャイナタウンで女を買うための順番待ちの階段の座り込みはチョイ無理ではないだろうか。

それに、警官として何の手柄もないまま定年で終わった彼が、さらわれた女性たちを助けに行く心理もそれほど描かれていなかった。ぶつぶつ言いながら、何もしなければ定年で終われるはずだと言っていたではないか、、。こういう設定だと、変貌する心理的演技が必要なのではないか。

そして演技的に一番難しそうな【ドン・チードル】の潜航警察官。彼なりに精いっぱいやっている感はあるものの、やはり殺戮までに至る心理は不明瞭。

ということで、警官の3人のそれぞれ挫折の話なんだけれど、僕にすり寄ってくる何かがない。あ、そうなの?という感覚だ。まあ、煎じつめれば僕の個人的な心理自体がただ何も感じなかったということなのかもしれませんが、この映画にはクロッシングしなかったです。

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