150分、これだけの登場人物を見事消化し、緊密で目を見張る映像群が僕を休めさせてくれない。僕は目を大きく開け、見続けなければならないのだ。ひどく疲れるが、このオールスター映画の前では実は至福の時の連続なのである。
個々の映画では無敵の強いヒーローも、この作品の前ではひとりでは戦えない弱小ヒーローに転身している。歯がゆく苛立ちもするが、実に人間的で、彼らの心がかえって透いたようによく見える。
それでも宇宙の神の化身のように聳え立つ強大なサノスの前では、ヒーローが束になってかかっても無力なままなのだ。その、今まで見て来た個々の映画のヒーローたちとのギャップに唖然とする。ある意味哀しい。
しかし、ラストの散華のような滅びの姿の美しいことよ。僕はその滅びの美に実はうっとりしていたのだ。アヴェンジャーファンから不謹慎と言われようと構わない。
でも次作ではこの塵となったヒーローたちが再生するんだろうなあ、、。今からもうワクワクしている。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます