周防の映画、関心高く見続けてきたが、今回はちょっとなあ。考えたらミュージカル嫌い(ミュージカルなんて思ってもみなかった)の僕には無理だったのかも、、。
やはり話に無理があるのだ。最後になってほとんどの人があれを知っていたなんて、そりゃあ、故郷からは祖父祖母が来たりしていて分かってはいたんだろうけれど、観客にはそれらを知らされていない。その伏線もないし、、。
教授のマイフェアレディ志望動機がお茶屋の花代をチャラにするためというのもつまらない。芸がない。そのためか小春と教授の線がどうも細い。ここは大動脈でなくては。話の芯でしょうが。
助手の濱田にもっと深い事情があるのかなと思ったが、なんか肩透かし。それに彼は最初から最後まで標準語。これっておかしくない?
ずっと周防を見てきた僕に言わせれば、彼が緊密な映像作りから少し離れて、ダサさというものを意識し、ふと安全で確かな地上に舞い降りたかったのではあるまいか。
あの多いミュージカルシーンといい、緋牡丹お竜といい、かなり滑っているところがあったと思う。
ごめんなさい。周防さま、諏訪ファンの皆様方、言い過ぎました。ミュージカル嫌いの僕のコメントなので気にしないでください。
今までの作品と違い、観客席には女子中学生らしき子らも多かったので、その意味では成功かもしれません。
でも次回作は周防の、あのまた緊密な密度の高い映画にお戻り下さいませ。お願いします。失礼いたします。
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