5つの短編集かなと思ったら、最後の章がボリュームがあり、さらなる延長線+解決篇であった。この構成はなかなか面白く、目を見張ったが、如何せんあの結論はちょっとリアリティに欠く内容であり、いかにもという感が漂い始める。
例えば、暫定手術をするときには多数の人間が実施するわけであり、医療の倫理観からそんなに賛同する医師がいるのか、とか疑問を持つ。なんか嘘っぽいんだよね。ちょっと期待していた分、少々意気消沈。展開が性急なのかな、、。ちょっと勿体ない。
それとも、もうこんな形でないとミステリーも書けなくなってきているんだろうか、と心配もする。医療ミステリーは現実感から離れるときついものがあります。次作に期待。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます