鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

秋の草花(3)

2006-10-11 | 植物
秋の草花や実のその3です。


ミゾソバ
ソバと同じタデ科の植物で、ソバの花に似ています。ピンク色のコンペイトウに似たかわいい花です。


ミズヒキ
小さな花がぽつぽつと付いて咲いています。のし袋につける紅白の水引が名前の由来です。写真ではわかりづらいですが、上から見ると赤、下から見ると白です。


ヤブラン
紫色の小さな花が密集して穂のように咲いています。


コムラサキ
紫色の実が密集して付いています。ムラサキシキブと同じ仲間ですが、実が多く密集しているため、コムラサキと思われます。
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秋の草花(2)

2006-10-10 | 植物
秋の草花や実のその2です。


ヒヨドリバナ
道端にたくさん咲いています。名前の由来はヒヨドリが鳴く頃に咲くからとのことです。秋の七草のひとつフジバカマに似ています。


イヌタデ
これも道端にたくさん見られる植物です。赤い小さな実が穂のように密集しており、これをままごとで赤飯に見立てることからアカマンマともいうそうです。


ゲンノショウコ
赤紫のかわいらしい花です。下痢止め剤として直ちに効くことから「現の証拠」


カラスウリ
食べられませんが秋を彩ってくれる実です。花は先端が白いレース状のきれいな花です。
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秋の草花(1)

2006-10-09 | 植物
1年で最もさわやかで過ごしやすい季節になりました。
自宅の近く(鹿児島市郊外)の野山を散策すると、秋の草花が色とりどりに咲いたり、実をつけたりしています。
何回かに分けて紹介します。
名前は、一応図鑑で調べているのですが、間違っているものもあるかもしれません。


ヤマハギ
萩は秋の七草のひとつで最も秋らしい花です。


ホトトギス
川の脇の湿ったところに垂れ下がるように咲いていました。ユリ科の植物で、花は甘いいい香りがします。


ツリフネソウ
赤紫の、袋状の花を咲かせます。釣船草というのは、花を帆掛け舟を吊り下げた姿に見立てたのだそうです。


アメリカヤマゴボウ
ヨウシュヤマゴボウともいい、アメリカ原産の帰化植物だそうです。緑と黒の実をつけていました。ゴボウといっても、根には毒があるそうです。
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硫黄島(その2)

2006-10-08 | 風景
さあ、お目当ての東温泉だ。東温泉は、硫黄島の南の海岸に湧出する温泉で、露天風呂になっている。知る人ぞ知る天下の露天風呂だそうだ。
男女の区別はなく混浴である。脱衣場と呼べるものはなく、石を積んで囲っている場所があるのでここで水着に着替える。

波打ち際の岩場に3つの浴槽があり、一番上が源泉でここは熱くて入れない。2番目、3番目と湯が流れ下るにつれ、冷めるようになっている。2番目がやや熱め、3番目が少しぬるめだった。
2番目と3番目の浴槽に交互に入った。他に客はおらず、われわれ夫婦の貸切だ。ここの温泉は、強酸性のミョウバン泉で、肌にピリピリ来る感じがする。


手前が源泉

荒々しい岩場で、大自然に抱かれて温泉に入る気分は最高だ。
後ろは硫黄岳、目の前は海である。波が高いときは、温泉が波につかるそうだ。
視界が良いと、正面に屋久島と口永良部島が見えるが、残念ながらこの日は見えなかった。



温泉を出て歩いていると、ご夫婦の乗った車が近づいて止まった。徒歩で観光をしているというと、よかったら乗りませんかという。お言葉に甘えて乗せてもらった。
坂本温泉に連れて行ってくれた。坂本温泉は、東温泉と反対側の海岸にある温泉で、干潮のときだけ温泉として利用できる。この時は、海水につかっていた。
視界が良いと開聞岳を眺めながら温泉に入ることができる。

次に岬公園に連れて行ってくれた。この公園は、港の上の高台にある公園で、恋人岬公園とも呼ばれている。
ここは、港、集落、硫黄岳を一望できる絶景の場所である。


恋人岬


恋人岬に行く途中から眺めた港、集落、硫黄岳

集落に帰り、下ろしてもらった。名前を聞いたので、旅館で尋ねると警察官とのことだった。
非番の日にわれわれの観光案内をしてくれたわけで、感謝した。島の人に親切にしてもらっているので、ご恩返しのつもりでやっているとのことだった。

当初は、恋人岬も歩いていく予定だったが、午後の半日観光ではとても歩いていける距離ではなかった。
1泊2日の工程では、観光できるのは実質1日目の午後しかない。われわれと同じコースを回るには徒歩では無理である。レンタカーはないので、事前に旅館に相談しておくのがいいだろう。

宿は意外にも客がたくさんいた。われわれのようにのんびりと露天風呂に入りにきたような雰囲気ではない。
話していることがアカデミックだ。大学か研究所の火山研究のチームのようで、硫黄岳の研究か観測に来たらしかった。

あくる朝、10時出港なので本格的な観光はできない。港の周辺を散策した。昨日見えなかった口永良部島が正面に見える。
近くにジャンベスクールというのがある。硫黄島ではアフリカの楽器であるジャンベの演奏が活発で、演奏会なども開いているという。


小学校の建物のようなジャンベスクール

10時、港を出港して硫黄島を後にした。途中、昨日入った東温泉が見えた。

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硫黄島(その1)

2006-10-07 | 風景
硫黄島(別名鬼界ケ島)は薩摩半島の南45km、種子島の西60kmに浮かぶ火山島です。東に竹島、西に黒島があり、行政的にはこの3島で三島村となっています。
視界が良いときは種子島から眺めることができ(8月10日紹介)、眺めて育ったのですが、今まで行ったことがありませんでした。鹿児島でも硫黄島に行ったことのある人は少なく、近くて遠い島です。
少し古い記事ですが(2004年10月)、1泊2日で行ってきたので硫黄島の自然を紹介します。

鹿児島本港からフェリー「みしま」に乗り込む。「みしま」は村営船で、まだ新しく快適な船だ。
9時30分出港。しばらくは、錦江湾の快適なクルージングが続く。
右に指宿や開聞岳、左に佐多岬を眺めると、船は外洋に出て波がやや高くなるが酔うほどではない。
しばらくすると、左から種子島、竹島、硫黄島、黒島がパノラマのように広がっている。
12時20分、第一の寄港地、竹島に到着し人や荷物の積み下ろしがある。竹島は平坦な島で、一面竹(ダイミョウチク)に覆われている。


竹島

硫黄島に向かうと、正面に硫黄岳(704m)が迫ってくる。硫黄岳は今も活発に活動する火山である。
船は硫黄島の南を通って港に向かうが、硫黄岳の麓の海岸に露天風呂の東温泉が見える。
今回の旅行の大きな目的のひとつが、この東温泉に入ることである。


硫黄岳が眼前に迫る。


中央の海岸付近に東温泉がある。

午後1時5分、硫黄島の港に到着する。港の海水は硫黄の成分でオレンジ色をしている。
硫黄島は、面積12km2、人口140人くらいの島だ。集落は港周辺だけである。


硫黄島の港。

船から下りると、港の近くにある旅館に荷物を置き、早速徒歩で観光だ。
まずは港の近くにある俊寛像を見に行った。
俊寛は1177年に平家討伐の陰謀が漏れ、都からここに流された僧侶である。仲間は帰還が許されたが俊寛は許されず、像は帰還する船を追いすがる姿を写している。
俊寛は、言葉も生活習慣も違う南海の孤島で、どんな思いで暮らしたのだろう。1179年、没している。


俊寛像

東温泉に向かって歩いていった。東温泉は港から徒歩で40~50分のところにある。
途中に冒険ランドいおうじまの施設がある。これは鹿児島市が開設した青少年の宿泊教育施設である。

道路沿いは椿の木があり、カメリアロードと呼ばれている。また、ダイミョウチクがたくさん生えている。
島には農地はなく、島の主な産業は椿油を使った石鹸やダイミョウチクの加工品である。だが、基幹産業とまでは言えず、主な生活基盤は公共事業や年金暮らしとのことだった。
途中に俊寛堂がある。俊寛が暮らしたという小さなお堂である。


俊寛堂

孔雀を見かけた。白い孔雀もいた。この孔雀は、かつてヤマハリゾートというリゾート開発会社が持ち込んだものが野生化したものだ。この会社は今は撤退している。
ヤマハリゾートは飛行場まで作り、小さな硫黄島に飛行場がある。撤退後は、村営の空港として運営していたが、今は閉鎖している。
そして今回の旅行の目玉、東温泉に着いた。
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フヨウ

2006-10-06 | 植物
種子島に、フヨウの花がたくさん咲いていました。
薄いピンク色の5枚の花びらが、スクリュウのように大きく開いて咲いています。
いかにも南国的な派手な花で、遠くからでも目立ちます。
ハイビスカスに似ていますが、同じアオイ科の花です。



ピンクと白い花が混じったフヨウもあります。


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サトウキビ畑

2006-10-05 | 風景
ザワワ ザワワ・・・どこまでも広がるサトウキビ畑。
種子島の風景です。
サトウキビは種子島の農業の基幹作物です。
台風13号でも倒れることなく、順調に生育しているようです。

収穫は12月~4月ころです。
機械による収穫も進んでいますが、まだまだ人手に頼っています。
切り倒し、鎌でハカマ(薄皮)と先端部の穂を除去し、束ね、トラックの通る
ところまで運搬する。
北風の吹く冬の重労働です。
老齢化が進んでいる種子島の農業の姿があります。

 
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2006-10-04 | 食べ物
種子島の実家に帰ったら、庭の柿の木に実が鈴なりになっていました。
子供の頃に登って遊んだ柿の木です。


柿の枝は折れやすいから、気をつけるようによく注意されたものです。
久しぶりに柿もぎをしました。


完全に赤くなってからもぐと、ドロドロの柔らかい柿になりますので、ほんのり色づいた頃もぎます。
これは渋柿ですので、渋抜きをします。
方法は、柿の実に焼酎をまぶし、ビニール袋に入れて密閉し、4~5日おきます。

紫尾温泉では、温泉に漬けて渋抜きをするそうです。
渋柿も、温泉につかり、焼酎を飲んでいい気分になると、気が緩んで渋が抜けるのでしょうか。
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から芋ご飯

2006-10-03 | 食べ物
子供のころ、から芋(さつま芋)ご飯をよく食べさせられました。
そのたび、又から芋か、と思ったものです。
うちが農家で、から芋は「馬に食わせるほど」ありました。
実際、豚に食べさせていました。

今でも、たまにから芋ご飯を作ります。
今は、又から芋か、とは思いません。
芋の風味を楽しんで食べています。

芋はその名も「くりこがね」。
栗のような風味があり、栗ご飯のような味わいがあります。
江戸時代、焼き芋を「栗(九里)より(四里)うまい十三里」という
キャチコピーで売り出したそうです。

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韓国岳の植物

2006-10-02 | 植物
韓国岳登山の途中で見かけた植物です。


ツクシコウモリ
樹木の下の日陰になっているところで多く見かけました。
高さ20~30cmで、白い花びらが固まって咲いています。
ツクシは土筆ではなく、筑紫つまり九州のという意味で、九州特産のようです。
コウモリはコウモリソウで、葉の形がコウモリに似ていることから名づけられたそうです。


ツクシアザミ
中腹から山頂近くまで、最も多く見られた花です。
今が盛りに咲き誇っていました。


イソノキ
数は多くありませんが中腹付近で見かけました。
真っ赤な実と黒い実が混じっています。
赤い実もこれから黒くなっていきます。
磯の木と書きますが、磯にはなさそうですが・・
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