鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

ススキとセイタカアワダチソウ

2006-10-21 | 植物
ススキとセイタカアワダチソウ。
日本の秋を代表する植物です。
ススキは、高原で揺れるススキの穂に秋を感じ、月見の飾りとする。
川原の枯れススキに哀愁を感じる。
昔から日本人に愛されてきた植物です。

一方のセイタカアワダチソウ。
北アメリカ原産の帰化植物で、またたく間に日本に侵入し、繁殖した植物です。
よく見ればなかなかきれいな花なのですが、素直に愛でる気になれません。
これだけ繁殖すると、日本の在来種を駆逐し、生態系を壊しているといってもいいでしょう。

写真のように両者が混在するのは、日本のどこでも見られる風景でしょう。
私としては、ススキ頑張れ、という気分です。

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ソバの花

2006-10-20 | 植物
あちこちの畑で、白いソバの花が満開となり一面に広がっています。
ソバは短期間に収穫できること、荒地でも育つことから、飢饉を救う植物でもあったそうです。

自分ではやりませんが、実家ではソバを栽培し、粉に引き、手打ちのソバを作っていました。
つなぎをあまり使用していないため、太くて短いそばでしたが、だしをたっぷりきかせたつゆで食べるソバは、どんな名店で食べるソバよりおいしいものでした。
今は、年末に知り合いから手打ちソバをいただき、年越しソバを食べるのが慣例になっています。

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ガマズミ

2006-10-19 | 植物
春と違って、秋の野山を歩く楽しみは、いろいろな花を楽しめるだけでなく、木や草の実を楽しめることにもあります。
写真はガマズミの実です。
光沢のある真っ赤な実が枝いっぱいについており、山の中で目立ちます。
私はやったことはありませんが、果実酒の材料にしてもいいそうです。



また、8月26日に紹介したゴンズイの実は、夏からずっと赤い実をつけていますが、いまだに実が成っています。
ただ、赤い殻が割れて、中に黒い実が顔をのぞかせています。
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みかんの実のなる丘

2006-10-18 | 風景
前日紹介した針原集落の背後は丘陵地になっていて、一面にみかん畑が広がっています。
何種類かのみかんが植えてあり、まだ青いのもありますが、温州みかんは黄色く色づいてきています。

丘の上から眺めると、八代海に、お船が遠く浮かんでいるのが眺められ、春はまさにみかんの花咲く丘となります。
のどかな風景で、土石流の災害などなかったかのようです。


温州みかんが黄色く色づいていた。


丘の中腹にある土石流の慰霊碑。
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針原集落

2006-10-17 | 風景
針原集落は、出水市の北にある集落で、八代海に面しています。
集落の背後に丘があり、一面のみかん畑になっています。
丘から見ると、下に針原集落、その向こうに八代海と天草の島々が見えます。
とてものどかな景色で、鹿児島県ではどこにでもある風景といっていいでしょう。

しかし、この集落は鹿児島県人にとって忘れることのできない集落です。
平成9年7月10日、集落上流の山腹で斜面崩壊が発生し、これが土石流となって集落を襲い、21名の尊い人命が失われたのです。
今では砂防ダム等の対策が施され、何事もなかったかのような静けさを取り戻しています。
丘の中腹に慰霊碑があります。


丘の上から見た針原集落。写真では見えないが、視界が良いと天草の島々が眺められる。


砂防ダムの上が崩壊地
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サザンカ

2006-10-16 | 植物
秋たけなわの鹿児島。
日中は連日25度を越え、夏日が続いています。
時には30度近くまで暑くなり、クーラーが欠かせません。

しかし、冬は近くまで忍び寄って来ているようです。
山で冬の花サザンカの花が咲いているのを見かけました。
サザンカは庭木用に品種改良されたものがたくさん出回っていますが、これは自然のサザンカです。
山茶花と書くように、茶の木や花にそっくりです。


サザンカの花


これは茶の花
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案山子

2006-10-15 | 風景
稲刈りも終盤にさしかかったようです。
農家の人は大切な米を雀に食われないようにいろいろ対策をしています。

ネットで田んぼを覆う、というのがあります。
確実ですが、手間と金がかかりそうです。
赤白のテープをねじって田んぼに張るというのもあります。
キラキラ光るのに雀が驚く、というわけです。

最近は空砲が増えてきました。
定期的に鉄砲の音を出して雀を追うのです。
近くを通ると、高い音にびっくりします。近くに住宅があると迷惑です。

最近、案山子はめっきり減りました。
雀も案山子くらいでは驚かなくなったようです。
しかし、なんとなく牧歌的な、日本昔話的な味わいがあります。

近くの田んぼの脇に、案山子がたくさん並んでいました。
雀もこれくらいでないと逃げないのか、と思ったら案山子コンクールでした。
近くの小学校の子供による作品です。


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防空壕

2006-10-14 | 風景
崖下に掘られた防空壕。
鹿児島ではありふれた光景です。
集落の背後に崖があるところでは、たいてい複数の防空壕が掘られています。
防空壕の数は、全国で鹿児島が突出しているそうです。

それは、鹿児島の地盤がシラスであるためです。
シラスは岩盤ではなく、土であるため簡単に防空壕を掘ることができます。
土の割には強いですので、簡単には崩れません。
戦後60年以上たっても、ほとんど崩れていません。

しかし、こんなことがありました。
2000年6月、鹿屋市の道路で防空壕の陥没によると見られる道路の陥没が起き、通りかかった車が埋まって、女の人が一人亡くなるという事故が起きました。

また2005年4月、鹿児島市で中学生が防空壕に入って遊んでいて、中で焚き火をして一酸化炭素中毒で4人死亡するという痛ましい事故が起きました。

このように防空壕は災害や事故を引き起こす厄介なものでもあるのです。
行政も、入り口にふたをする、危険なものは埋め戻す、等の対策を取りつつあるのですが、数が多いのでこのように看板で危険を呼びかけるだけ、というのがほとんどなのです。

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脇田川源流を訪ねて(2)

2006-10-13 | 源流を訪ねて
脇田川源流を訪ねる続きです。


田上町を流れる脇田川。まわりは水田が広がり、稲刈りの真最中だった。
右はシラスの崖で、この上に西郷団地(西陵)がある。


少し上流に行くと、レンガ造りの歴史を感じさせる立派な水路トンネルがある。脇田川はこのトンネルを流れている。
これは山に掘られたトンネルではなく、この上をJR鹿児島本線が通っている。


これも水路トンネルだが、脇田川そのものではなく、灌漑用導水路である。この時は水が流れていなかった。


さらに上流の五ケ別府町茂頭(もつ)にくると、茂頭観音がある。観音像が直径2m位の石に彫られている。
これは、1729年、伊集院の雪窓院の住職がここに寺を開いたときに、山神を祀るために安置したものだそうである。


豊満でおだやかな顔をした観音像。

これから上流は道はあるが荒れていて車やバイクは通れない(この時はバイクで行った)。
歩いて源流を目指す。


ここが脇田川源流だ。道もここまでしか通っていない。
谷から3本のコンクリートの水路で水を集め、これを1本のコンクリート張りの河川に導いている。
まわりがシラスであるため、こうしないと水が下に浸透するからだ。この水は下流の水田の灌漑用水となっている。
約2時間の、脇田川源流を訪ねる小さな旅だった。
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脇田川源流を訪ねて(1)

2006-10-12 | 源流を訪ねて
脇田川は、鹿児島市五ケ別府町に源を発し、宇宿(うすき)の海岸に注ぐ全長約12kmの河川です。
鹿児島市を流れる川の中では、決して大きな川ではありません。
脇田川の河口から源流まで、周辺の自然や史跡を訪ねてみました。


脇田川河口。向こうの海は錦江湾。
下流では宇宿の町を流れている。


宇宿商店街の中に、鹿児島戎神明神社がある。文政年間の建立で、商売繁盛の神として信仰されている。
1月10日に十日えびす大祭がある。


宇宿の町を流れる脇田川。この付近は河川改修と宅地造成が進んで、街中の河川となっている。


川の中では鴨がえさをついばんでいた。


少し上流の田上町では、河川改修工事を行っていた。
これから上流は、田園風景が広がる自然豊かな川となる。
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