鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

万之瀬川源流を訪ねて(3)

2009-01-12 | 源流を訪ねて
渓谷が続きます。
前回の渓谷から県道を上流に行くと、道路脇にそうめん流しと「日本三大甌穴」の看板があります。
ここから、河床に下りる道がありますが、そうめん流しは廃業されており、道は草が生えて荒れています。


河床に下りました。
こせ渓谷です。
下流を見たもので、左上の建物が、前回の発電所です。


河床には遊歩道が残っており、散策したり対岸に渡ることができます。


対岸(右岸)に塔のようなものがあります。
魚道です。この上流に堰があるのです。
塔の魚道というのは、初めて見ました。


魚道の出口(川への流入口)に石橋がありました。
この石橋は、ここにあることを知って訪ねたのではなく、たまたま見つけたものです。
これはうれしかったですね。


少し上流に行ったところに、こせの滝があります。
高さ5mくらいですが、周りの溶結凝灰岩が浸食されて複雑な形状をしています。


さらに上流に堰があります。
先ほどの発電所とは落差がないので、発電用ではなく、農業用の堰と思われます。


堰から上流を望む。


堰の右岸にある水神の碑。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

万之瀬川源流を訪ねて(2)

2009-01-10 | 源流を訪ねて
万之瀬川源流を訪ねる2回目です。
今回は、渓谷を紹介します。


加世田市街地の少し上流にある花川橋から下流を見る。
川の中にある塔は、水位観測施設と思われます。
向こうが加世田の町です。
この付近までは、平野を流れる川ですが、この上流から渓谷となります。


県道加世田川辺線を少し上流に行くと、川の左岸に九州電力の発電所があります。
ここから河床に下りる階段がありますが、通行止めとなっており、下りることができません。
私は斜面を下りました。一般の人が簡単に行けるところではありません。


河床に下りました。渓谷です。
上流を見たもので、右に見えるのが発電所の建物。


同じく、渓谷の上流を見たものです。
河床には、溶結凝灰岩が露出し、浸食されています。


こちらは、渓谷の下流を見た風景です。


河床に立つ天然の石塔。
高さ10mくらいあり、松の木が生えています。


甌穴。
窪みに入った石が、流れで回転してできた穴で、深く掘られています。


発電所からの放水路。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

万之瀬川源流を訪ねて(1)

2009-01-08 | 源流を訪ねて
源流を訪ねるシリーズの第4弾です。
これまでは、鹿児島市を流れる川でしたが、今回は南さつま市の万之瀬川(まのせがわ)です。
万之瀬川は、鹿児島市錫山付近を源流とし、南さつま市加世田の東シナ海に注ぐ川です。
川沿いや近傍の風景を下流から見ていきましょう。
なお、今まで単独で紹介しているものも、再度紹介します。


河口にあるサンセットブリッジ。
斜長橋で、人と自転車だけが渡れる橋です。
見たことはありませんが、ここから眺める夕日はきれいでしょう。


サンセットブリッジから河口を望む。
川幅は広く、悠々と流れています。


サンセットブリッジの下から上流を望む。
左の山は金峰山。


河口の左岸にある「万世特攻平和祈念館」。
ここには、太平洋戦争のとき「万世陸軍飛行場」があり、ここから特攻機が飛び立ちました。
特攻基地といえば知覧が有名ですが、ここにもあったのです。


加世田市街地の下流にある第二万之瀬橋。
右が上流です。


第二万之瀬橋から上流を望む。


加世田市街地の北にある万之瀬橋で、左が上流です。
道路は国道270号で、橋を渡ると加世田市街地です。


万之瀬橋から上流を望む。
この付近は、まだまだ川幅も広く、ゆったりした流れです。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

入佐の田の神と仙寿院跡

2009-01-06 | 田の神
鹿児島市入佐町に、県指定文化財の、入佐の田の神があります。
県道鹿児島入佐永吉線の、入佐バス停の近くに案内板があるので、これに従って南へ約1km行ったところです。


入佐の田の神。
山中の大岩の前にあります。
田んぼの脇でなく、山中にある田の神は非常に珍しいです。


正面から見た近景。
造立は、享保12年10月23日(1727年)です。
丸彫りの僧体立造で、高さ96cm、幅40cmです。
右手にメシゲ、左手にスリコギを持っています。


後姿。
陽石の形となっています。

この田の神は、大正のはじめ、タノカンオットイにあいました。
盗まれたのです。
八方手分けして探した結果、同じ郡内にあることがわかり、戻ってきました。


近くに、鹿児島市指定文化財の、仙寿院跡があります。
この寺は、伊集院妙円寺の末寺でしたが、廃仏毀釈で廃寺となりました。
林の中に、わずかに墓石や石像が残るだけです。


観音様の像。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平松城跡

2009-01-04 | 史跡
昨日紹介した、姶良町重富周辺の史跡を巡ってみましょう。


岩剣城跡の山。
ここで、岩剣合戦といわれる島津氏と蒲生・祁答院氏の戦いが行われました。
この戦いに勝利した島津義弘が、この城に居住していました。
しかし、あまり急峻な山で、生活に不自由だったので、麓に城を構えました。
昔の人が健脚だったとはいえ、この山では上り下りが大変でしょうね。


麓の平松城跡です。
平松城跡は、現在重富小学校となっています。


平松城跡の石垣。
この石垣の積み方は、古い積み方で野面積みと呼ばれます。
自然石を積んだ素朴な石垣です。


武家屋敷の跡。

近くには石造りの建物があるので、見てみましょう。

重富小学校の前にある石造り建物。
地域の物産館となっています。


これは、重富漁港の近くにある、焼酎メーカー「白金酒造」の建物。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

なぎさ公園

2009-01-03 | 水辺の風景
昨日2日は元旦と異なり、鹿児島は素晴らしい天気に恵まれました。

姶良町の重富駅の近くの海岸に、なぎさ公園(ベイサイドウェルネスパーク)があります。
ここからは、錦江湾西岸から錦江湾奥の風景を楽しむことができます。


海岸には階段状の護岸があり、釣りや散策を楽しむ人がいます。
これは、北を眺めたもので、向こうは霧島の山々です。


霧島の山々。
左の高い山が、雪をかぶった韓国岳(1700m)。
右の高い山が高千穂峰(1574m)。


南に目を転じると桜島とカルデラ壁です。


公園の南にある重富漁港。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金山橋と板井出の滝

2009-01-01 | 石橋
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
今日の鹿児島は曇り空で、時折雲間から日が射す天気です。


佐多岬と初日の出。


正月らしい縁起のいい記事を…
縁起がいいといえば金、金山…と連想して、加治木町にある金山橋を訪ねました。
この金山橋は、以前紹介したことがありますが、その時は河床に下りなかったので、今回は河床に下りました。
金山橋のアーチの中の滝を見たかったからです。


金山橋の上部を左岸から見たもの。
河床に下りる道はないため、下流側の斜面を下りました。


金山橋と板井出の滝。
アーチの右下に少し見えるのが金山滝。
石橋のアーチの中に滝が見え、鹿児島の石橋の中でも名石橋と言えるでしょう。

金山橋は、島津家が金山経営のため、明治13年ころ架設しました。
金鉱石や物資を加治木港に運搬する金山道路に架けられたものです。
これは第1金山橋で、溝辺町には山鹿野金山に向けて第2、第3の金山橋が架設されました。
 橋長:23m
 幅員:4.2m
 河床からの高さ:10m
川は網掛川で、龍門滝の上流にあります。


アーチ部。


石橋の下から見た板井出の滝(正面)と金山滝。


金山橋の上から見た板井出の滝と金山滝(右側)。


板井出の滝の上から見た金山滝。
板井出の滝の上に堰があり、そこから導水されている水路から落ちる滝です。


この水路にも石橋が架かっています。
金山橋の左岸側にあります。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする