秋谷りんこさんの『ナースの卯月に視えるもの2 絆をつなぐ』です。
何度か涙がこぼれそうになる本でした。
長期療養型病棟に勤務するナース、卯月さんのお話。
病気や怪我だけでなく、介護についての物語もあります。
元気いっぱいだった両親が、認知症や病気で体が不自由になる。受け入れられない家族、あんなに活発だった父、母が動けなくなるなんて…と言う思いが、強い口調になってしまう。
この気持ち、ものすごくよくわかる。身内だからこそ、客観的にとらえられず、まだ頑張れるはず!と思ってしまう。
1番辛いのは、体が不自由になった人なのに……。
そして看護とは病気や怪我をした本人だけでなく、家族も含めてが対象になると書かれていて、こんなにあたたかい病棟に巡り合いたいと思いました。
人とのかかわり、命の大切さなど、とても丁寧に書かれている良い本だと思います。