ぷ~さんのブログ

観劇、読書、趣味の手作りなど、日常で感じたことを書き込んでいきます。

読書1(ツナグ~想い人の心得~)

2020-01-18 20:23:52 | 読書
辻村深月さんの『ツナグ~想い人の心得~』です。映画にもなった『ツナグ』の続編です。

亡くなった人に一生に一度だけ会うことができる。それを導いてくれる使者がいる。ご縁がある人だけが使者の電話につながる。繋がったから会えると言うわけでなく、亡くなった人から断られる事もある。
亡くなった人も生きている人に会えるのは一度だけ。

使者は祖母から受け継いだ歩美君。
1冊目の時は高校生だっけれど、あれから7年。働き始めてます。
良い感じの青年なんだなぁ~。

五編の短編が入っています。

私は表題にもなっている五つ目の「想い人の心得」が印象に残りました。

料亭の小僧さんとそこのお嬢様のお話。
お嬢様の絢子さんは病弱で16歳で亡くなるのですが、小僧さんが会いたいと言う。
何度も使者に頼むのですが、お嬢様は断り続け小僧さんも85歳に…。
その年齢を知って会うことを決めるお嬢様とのやり取りがとても良いのです。

「同じ時代に生きられるってことは尊いこと」この一文心に残りました。

使者の歩美君のおばあさま、1作目で亡くなっているのですが、映画では樹木希林さんが演じてました。歩美君は松坂桃李さんでした。

今作でもおばあさまの存在があちこちに出てきます。私は映画を観ていないのですが、何度も樹木希林さんが浮かびました。ぴったりだと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする