ぷ~さんのブログ

観劇、読書、趣味の手作りなど、日常で感じたことを書き込んでいきます。

観劇27(連鎖街のひとびと)

2023-11-22 23:37:30 | 観劇
こまつ座の『連鎖街のひとびと』を観劇しました、2000年が初演だったそうです。私ははじめての観劇です。

出演は高橋和也さん、千葉哲也さん、加納幸和さん、鍛冶直人さん、西川大貴さん、石橋徹郎さん、霧矢大夢さん、朴勝哲さんです。

舞台は終戦直後の満洲国大連市連鎖街。すでにソ連軍の軍政下におかれています。商店は営業停止。そんな中のホテルの地下室。

ソ連兵士のために芝居を見せることとなり、劇作家のふたりとも、高橋和也さん、千葉哲也さんが頭をかかえています。
アイデアが浮かばず、何度も逃げ出そうとするのですが、何度となく止められ、そのうちに作曲家も登場。この作曲家、高橋和也さんの親友の忘れがたみであり、親代わりとなっています。ハルピンのスター、ジェニイも現れる。作曲家とジェニイは婚約中なのだけど、そこにジェニイの昔の男がやってきて、つきまとう。その一部始終(会話だけ)を作曲家、西川大貴さんが聞いてしまう。激しく落ちこむ。

これをなんとかしようと、高橋さんが動き始める。木を隠すなら森、嘘を隠すなら大嘘を、ということで、芝居のセリフを言っていたと言う設定で脚本を完成させる。

果たして舞台は成功するのか…

井上ひさしさんの舞台らしく、何度もクスッと笑える場面があり、楽しく観劇しました。

シェイクスピアやチェーホフ、モリエールの芝居の違いを語るのが面白かった。

そして、自分達の芝居は、オペレッタという事になり、ひたすら稽古に励む。「シベリアのリンゴの木」というタイトル。この話に出てくるロシア人の名前がものすごく長くて、かんでしまう芝居をする石橋徹郎さんが面白くて、面白くて大笑いしました。

結局、違う演目が入り、芝居は中止になるんです。
そして、引揚船のお願いも却下する手紙が届く。
日本も焼け野原となり、大変な状態だから受け入れられないと…

それを聞いた千葉哲也さんが、「そうなる前に戦争をやめればよかったんだ」と怒ります。誰もがそう思うはず、戦争中だって、誰もが思うはず、でも、声に出せない。それが戦争なのか…

井上さんの作品は本当に難しいことをわかりやすく伝えてくれると思います。

高橋和也さん、男闘呼組のイメージ全くなく、とても素敵でした。
中国人の役をした加納幸和さん、面白かったです。目を引きました。
ピアノ演奏の朴さん、今回、セリフがたくさんありました〜。
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