奥泉光さんの「雪の階」上巻です。
昭和初期の物語。
華族のお嬢様、笹宮惟佐子さんの親友が失踪する。そして心中という形で遺体が見つかる。疑問をもったお嬢様が謎解きを始めるのだけど……。
文章がなんというか、昭和初期感じでなかなか進まず、ものすごく時間がかかってしまった。軍隊のこととか天皇機関説のことなど、一つ一つ止まってしまう。
後半、若い将校が「国民などいない。戦争を通して一丸となり、一つの目標を目指し国民になるのだ」と演説するところがあるのだけど、ものすごく怖くなった。
その考えの行き着くところがどこにあるか、わかっているから。
昭和10年、確実に戦争に向かっている。
ドイツとの同盟を結ぶこと、ナチスに賛同していること、怖くてたまらない。
お嬢様の惟佐子さんはとても美しい。振り袖姿など読んでいるだけで、素晴らしいと思う。下巻では2·26事件も起きるはず、聡明なお嬢様はどう考えるのか、そして心中事件の真相はどうなるのか。下巻が楽しみ。
昭和初期の物語。
華族のお嬢様、笹宮惟佐子さんの親友が失踪する。そして心中という形で遺体が見つかる。疑問をもったお嬢様が謎解きを始めるのだけど……。
文章がなんというか、昭和初期感じでなかなか進まず、ものすごく時間がかかってしまった。軍隊のこととか天皇機関説のことなど、一つ一つ止まってしまう。
後半、若い将校が「国民などいない。戦争を通して一丸となり、一つの目標を目指し国民になるのだ」と演説するところがあるのだけど、ものすごく怖くなった。
その考えの行き着くところがどこにあるか、わかっているから。
昭和10年、確実に戦争に向かっている。
ドイツとの同盟を結ぶこと、ナチスに賛同していること、怖くてたまらない。
お嬢様の惟佐子さんはとても美しい。振り袖姿など読んでいるだけで、素晴らしいと思う。下巻では2·26事件も起きるはず、聡明なお嬢様はどう考えるのか、そして心中事件の真相はどうなるのか。下巻が楽しみ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます