忠臣蔵の世界:「喧嘩両成敗」という名のイデオロギー、あるいは自力救済について

2022-04-20 17:15:00 | 歴史系
さて、前回は「喧嘩両成敗」的イデオロギーについて書いたが、「喧嘩両成敗」と聞いて思い出される主要なものの一つは、「忠臣蔵」だろう。一般的に知られる内容を大まかに言えば、以下の通りだ。吉良上野介に遺恨をもっていた浅野匠上が、殿中で彼を切りつけた。取り調べの後、幕府(綱吉)の裁断は浅野が即日切腹&改易、吉良はお咎めなしというものであった。その後、紆余曲折はあるが、切りつけた原因は吉良による浅野 . . . 本文を読む
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