LIVE A LIVE:各シナリオの感想

2006-06-25 16:39:37 | ゲームよろず

とライブアライブについて述べてきたところで、各シナリオについての感想などを書いてみようと思う。


「原始編」
とにかく「頭が悪い」内容。でもそれがステキ。「言葉がない」という設定なので効果音などが多用されているが、驚いた声(ワキャ)とか笑い声(キャキャキャキャキャキャ)が可愛らしくてほのぼのする。他のシナリオ、特にSF編などが考えさせるストーリーになっている分、こういった内容もまた肩の力を抜ける(笑)という意味で重要な役割を果たしている。特に好きな曲は“Kiss of Jealousy”(戦闘の曲)。名ゼリフは「あ、あ、あい~~~~~~~~~~!!」しかないでしょw


「クンフー編」
いかにも「中国拳法を扱った内容」ではあるが、主人公を三人の中から(結果としてだが)選べること、そして何よりすばらしい曲のためいい出来に仕上がっている(選ばなかった主人公が…というのも重要)。画像的には大したことのないゲームなれど、「鳥児在天空飛翔 魚児在河里遊泳」が深みのある世界を見事に表現しているので、むしろ美しい画像を見せられる以上にクンフーの(?)雰囲気にハマり込める。曲に関しては「鳥児~」を始め全部好き(「老拳師下深山」など何気に何回も聞いてしまう)。名ゼリフは、レイ(女野盗)の「お師匠さーーん!」とかユンの「あなたはきっと純粋すぎたんですね」(クンフー編じゃないけど)あたりか。


「西部編」
このシナリオも曲勝ちじゃねーだろうか?冒頭の馬に乗ってる画像や転がるゴミ(とでも言えばいいんか?)に笑えても、“WANDERER”や“Sancho・de・Los・Panchoz”にシビれたなら、西部編の虜になっている証拠w名セリフは無し。「背中で語れ」だからだ。


「幕末編」
「百人斬り」「0人斬りクリアー」などやり込めるのが幕末編。小ネタも効いているし、任務を放棄して脱走もできるなど芸が細かく、単体でゲームにしてもいいんじゃないかと思えるくらいよく出来ている。曲も、OPの「密命」、戦闘シーンの「殺陣」といい感じ。最後から二番目の技「影一文字」はクンフー編の「旋牙連山拳」と並んでカッコイイ技の一つ(ついつい必要もないのに使ってしまう)。


「現代編」
漢たちの集う場所。普通にやってれば空回りするだけかもしれないが、やはり曲が効いている。OPの「最強―VICTORY ROAD―」は、前にも書いたように聞いてるだけで身体を動かしたくなる曲だし、戦闘の曲“KNOCK YOU DOWN!”も熱い。だから、主人公が冒頭でトレーニングをしてるシーンからテンションは上がるし、戦闘中に技を覚えて「テャーオ!!」と叫ぶたびにガッツポーズが出る(笑)くらい入り込めるわけである。まあラスボスの行動は意味不明だがw名ゼリフ(?)は「テャーオ!!」。これ以外の何があるというのか。


「近未来編」
日常のけだるい感じとロボットものの熱いノリが同居しているところがポイントだろうか。同じ「熱さ」でも、現代編とは違ったノリのものを提供しようとしているのがわかる(つうかブリキ大王のテーマはやはり島本センセご自身が作ったのかしらw)。ただ、そういう方向性だけに後半が今ひとつ盛り上がりに欠けたのは痛い。主人公がテレパスであることはもっとうまく利用できたと思うし、無法松の行動はもう少し描き様があったと思うのだが…曲はやはり「GO!GO!ブリキ大王!!」でw名ゼリフは…特になし(ぉ)


(SF編)
宇宙船の中で追い詰められていく恐怖に獣(ベヒーモス)に当たったら死ぬという直接的な恐怖を上手く織り交ぜており、「学校であった怖い話」を未プレイだった当事はこのシナリオの恐怖はかなり大きく、今でも印象に残っている。宇宙船の名前が「コギトエルゴスム」であることからもわかるように哲学的な内容が主題となっており(もちろん中学生程度にもわかるレベルで)、他のどのシナリオと比較しても異彩を放っている。私の記憶が正しければ、(他と違って)謎が残るようなエンディングでスッキリしない終わり方になっており、その辺りまでよく作りこんでいるなという印象を持っている。今まで書いてきたような意味での名曲はないが、“Unseen Syndrome”は雰囲気を十二分に演出している点でよく出来ていると言えるだろう(※)。


ここまで読んでわかったと思うが、それぞれのシナリオがある方向付けのもと非常に個性的に作られている。これは一歩間違えば内部崩壊を生み出すが、このゲームはむしろお互いに特徴を際立たせ合っているように思う。その部分をまずは高く評価すべきだろう。さて、ここまで様々な「ヒーロー」と呼ぶべき存在(SF編は微妙とはいえ)のシナリオが続いた。ライブアライブでは、これら全てをクリアした後に「中世編」なるものが表れる。いったいこれはどのような内容なのか、このまま書いたほうが見やすいのかもしれないが、すでに長文になってしまっているので次の記事で言及したいと思う。



ところで、本編における○○の行動は不可解だ。というのも、SFにおける○○(一応書かない。プレイした人はすぐに想像がつくと思うので)の行動理念上、本編のような事は起きないはずだからだ(とはいえ○○の考え自体は妥当なものだろう。中世編の人々の行動などはその最たるものだし)。今となってはうろ覚えなのではっきりとはわからないが、戦争の話においてすでに行動理念を逸脱しているような記述が見られるので、○○のそれも似たような症例なのかもしれない。にしては“Unseen Syndrome”という曲名は気になるが…


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