こないだ「cuphead」を勧めてくれたIくんに「Lisa」シリーズを紹介され、早速ダウンロードしてプレイ。
いかにも「ゆめにっき」継承作品という感じだが、主人公の出で立ち、living roomで男に見つかったら部屋に連れ戻されるなどabuseを伺わせるダークな雰囲気を序盤から漂わせている(クライストの絵も「無意味」だし)という点では、「ゆめにっき」に影響された作品の一つ「.flow」に近い。
家から逃げ出した後は彷徨の末に謎の空間へ迷い込むのだが、そこでは男が頭だけ出して大量に水面に浮かんでいたり、顔が歪んでしまっていたり、あるいは蜘蛛の身体をして記憶を取り戻そうとする主人公の邪魔をしてくる。
「それら」が発する言葉は、おそらく現実の発言の断片と思われるが、明らかに性交(というかレイプ)を思わせるもの、あるいは行為後に「お前も楽しんだんだろ?」という趣旨のものであり、主人公がabuseの中で投げつけられ、刻印されたものだろう。
作者は自分の関係者の経験談から着想を得たと言っているそうだが、その暗示的・反復的・支配的な世界はなるほどと思わせるとともに、描き方としては「さよならを教えて」なども連想させるものでもある。
ちなみに昨日クリアはしたが・・・ラストはやっぱこうなっちまうのかorzと思って続編のpainfulを始めたら、タイトル画面でHPごっそり持っていかれたよ。まあその描き方から事実を表すのみならず象徴的な意味合いも持っているのだろうと推測はできるのだけど、負ったダメージはなかなかのもんでした。
今はpainfulの序盤だが、こちらもハードなものである。まるでLisaを痛めつけた男(まあ皆がというわけじゃないが)たちへの復讐でもあるかのように、これでもかというくらい人が死んでいき、しかもその連中は必ず姿が見えるという仕組み(まあ女がいないというだけでここまで世界がおかしくなるかとも思うが、これは真相に関連する案外重要な違和感なのかもしれない)。かつ、突如として車に追突されて人の命と身ぐるみはがされることを二択で迫られたり、罠を疑いつつ無償で泊めてもらうと朝になって恩人が冷たくなってて自分もバットで殴り倒されるなど、肉体的のみならず精神的に荒廃した世界に否が応でも引き込まれることになる。
もうすでに3回死んだが(崖から飛び降り×1+モンスター化した死体×2)、ここからどう展開するのか楽しみである。
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