なーんか色々言われてっけど

2017-08-01 12:17:44 | 日記

 

加計学園問題に関してまあ批判・擁護・説明と色々なことが言われてきたわけだけど、そのどれもがどうもなんかしっくり来ない感じがしていた(もちろんそれを全て網羅することなんてできるはずもなく、ごく一部を聞いた上での話だが)。

 

批判の意見を聞いても、「別に違法じゃねーじゃん」という話で終了する(それに前川という人物が悪人であるとか善人であるとか印象操作するのもアホらしいと個人的には感じた。というのも、たとえばの話だが、彼が官僚主導を「善」という認識の元に物事を判断しているのならば、彼が善人であることと行っていることが善であることの間には畢竟何の関係もないからだ)。

 

かと言って、擁護・説明する側のあれやこれやを聞いていて、中には高橋洋一のようにへぇ、なるほどと思うものもあるが、それであればあるほど、なんでそれを説明して黙らせないのかさっぱり理解できなくなる(その理屈をズバリ言ってやれば、印象操作も難しくなるし、十分な説明をしてないなんて話には基本なんと思うんだがね。ちなみに、高橋洋一がその役人経験を踏まえて内側の手続きな話をし、そうすることによって反論しにくい方法で無理やり納得させようとしている、という可能性ももちろん考慮に入れておくべきだとは思ったが)。各々の話を聞いているとその領域では筋が通っているように一応聞こえたりもするが、とはいえそれを色々な意見を踏まえて結論という名の俎上に載せようとした時、どれも違和感があったのである。

 

その中で私が加計学園問題、いや正確には「加計学園問題という現象」の説明として最も説得力があると思えたのは、三橋貴明の次のような説明である。

 

 

一応言っておくと、私は三橋貴明を全面的に評価しているわけではない。賛同できない部分は色々あるし、また反グローバリズム的な発言も多いので、やや我田引水の可能性があることも加味しながら聞いている(ちなみに、急速なグローバリズムについては、スティグリッツなども言うように社会を破壊するものであるゆえ、慎重な立場を取るのは賛成だ)。しかしながら、政府がどうして「加計学園問題」など存在しないことを説得的に議論できないのかまで含めて説明し、かつそれが民衆の感情的な、あるいは直感的な(?)反発を生み出した構造を読み解き、しかもそれをわざわざ「チャンネル桜」という安倍政権寄りの場で阿らず発言していることからも、今まで聞いてきたどの説明よりもクリアカットなものだと感じた次第である(とはいえ、このような視点があるなら、彼のよく言う公共事業の拡大が困難なのは、田中角栄の時代やらバブル期やらの悪印象が残存しているためだと容易に看破できるはずと思うわけで、公共事業の重要性を度々喧伝するより、そのような疎外要因をどう払拭するのかを論じた方が実りがあると思うのだが)。

 

しかしまあ役人の岩盤規制に問題のある部分は様々あろうと想像されるものの、そのようなイメージに引きずられて構造改革=善という認識でいると、足元を掬われると思う事例でもある(思えば小泉純一郎の「自民党をぶっ壊す」というスローガンとその帰結も似たような側面があった)。ともあれ、国際情勢がどんどんきな臭くなっているところに、安全保障体制や制裁の方針ではなく、こんなドメスティックな話題で国会が汲々としているあたり、救いがたい島国根性というものを感じずにはいられぬ昨今である。


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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2017-08-03 01:27:59
この人怖い
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