ひぐらしのなく頃に 業:〇〇〇の知ってる世界→これまでの展開を整理してみる

2021-01-31 17:17:17 | ひぐらし
前の記事では、第17話ラストの描写から北条沙都子が1~17話でループした(=梨花と類似の)状態にあること、そしてその北条沙都子が果たして何者かの傀儡として狂言回しのような動きをしているのか、はたまた何かしらの理由でループできる力を身に着けたのかは議論の余地があると書いた。
 
 
どちらも可能性があるため、今回は一貫して「北条沙都子」とカッコ付きで表記しつつ、これまでの概観と鬼騙し編~猫騙し編の展開を予測していきたい。
 
 
【これまでの概観】
・「北条沙都子」の目的は梨花の殺害、より正確には、梨花に雛見沢を肯定させ、偽りの昭和58年に閉じ込めたままにすることではないかと考えらる
・その目的のために、「北条沙都子」は他の人物を操り、梨花に害意を向けて殺させていたと考えられる
・他の人物を操るために利用したツールは、入江診療所のH173である可能性が極めて高い
(ただし、あんな注射器を持ち出したら目立つし、それを投与するにも警戒されるだろうから、中身だけ何らかの方法で抽出したりしたのかもしれないが、ここは何とも不明である)
・以上の考察がある程度当たっているとすれば、これまでの展開は「北条沙都子」が「ひぐらし 業」の世界構造を徐々に把握し、梨花を翻弄していくものだったと総括できるのではないか。
 
 
【鬼騙し編】→初手はよく構造がわからなくてとりあえず自分で梨花を殺しに行った
考察のポイントは、レナが段階的におかしくなっていったということと、梨花と沙都子が相討ちにも見える死に方をしていたということである。この二要素からすると、梨花にとってこの世界が「ひぐらし 業」=偽りの昭和58年の初体験だったように、おそらく「北条沙都子」にも当てはまることだったのではないかと考えらる。
 
すなわち、(祟殺し編や猫騙し編と比較するとわかりやすいが)レナは「北条沙都子」によって人為的にL5を発症したのではなく、罪滅し編と類似の状況で徐々に追い詰められていったのではないか(犯人として描写される中で、唯一梨花に攻撃の矛先を向けていない点でも鬼騙し編のレナは特異であり、綿騙し以降の犯人とは違うパターンである可能性が高い)。
 
そのようにしてレナが暴走する中で、全く別の動きとして事件が起きていた。それが「北条沙都子」による古手梨花殺しである。「北条沙都子」は昭和63年の出来事などが原因で、古手梨花に害意を抱いてこの世界に飛ばされた。しかし、梨花がそうであったように、「どうしてこの世界に来たのか」は忘れた状態であった。それが何らかのトリガーによって思い出し、梨花を説得(?)しようと迫るも、この世界から早く出たい梨花は当然拒否し、結果殺されましたよと。それを見た「北条沙都子」はこんなことをやりたいんじゃなかった!(これは猫騙し編のヤンデレ描写を想起)となって自殺・・・というあたりか。
 
ちなみにさっき「北条沙都子」が何者かの意思を受けて動いている(もしくは傀儡のような存在)としたら不自然な点があると書いたが、それがこの鬼騙し編である。他の話と比べた場合、どうもこの話は北条沙都子目線に立った時に計画性という点でガバガバというか偶然性に頼り過ぎているように見える。最終的に梨花を殺したから目的は達成されたものの、その「雑さ」からは鬼騙し編での彼女が世界構造を知悉していなかったことを伺わせるわけで、そうだとしたら第三者の指示で動ているという解釈は不自然となる(だったらルールを模索する必要ないじゃん、て話だしね)。
 
まあこれは一旦問題提起だけして、次の話にいきたい。
 
 
【綿騙し編】→ループ構造に気付き、それを利用したムーブをするようになる
次に目覚めた世界で、ほとんど同じ日付に戻っていることを「北条沙都子」は把握。ここで最終的にはループであるという気づきに到る。そして梨花をよく観察してたら、圭一に話しかけてぬいぐるみを魅音に渡すという妙なムーブをしていることに気付く。魅音を気にしているのか?だとしたら何で??こうして梨花がこの偽りの世界から生き延びたいと考えていることを思い出す(始めから知っている可能性もある)。
 
梨花がループしているらしいことは、圭一との謎めいたやり取りから把握(「この世界『は』終わり」とか明らかに意味深なこと言ってたからねえ・・・とはいえあれだけで100%の確信を持つのは難しいので、先のぬいぐるみもそうだがずっと疑いの目で観察していた可能性が高い)。よってここから「北条沙都子」の言動におかしな部分が見られる(異常事態なのに、大して心配していない・突き放すような言動→梨花もループできることを知っているから)。
 
そんな中で入江診療所にてお注射(薬物)をゲット(鬼騙し編第四話の時点である可能性も残るが、ここは正直明確に予測を立てる根拠が今のところない。この後の沙都子はH173の在り処を知っているので、それを用いることが可能になる[北条沙都子が症候群のキャリアで投薬が必要なことを入江は当然理解しているため、体調不良を訴えれば不審がられずに入江診療所に出入りできる]。祟騙し編以降は旧ひぐらしでは考えられないような人物たちが突如発症するケースが連続するのはこのためだと予測。そして猫騙し編で一本注射器が足りないのは、沙都子が所持しているのではないか)。また、この情報・薬物を利用したのかまでは不明だが、番犬チームと行動を共にしているようにすら見える。
 
とはいえ、なぜ最後は魅音の元に行って死んだのかは不明。そもそも論として、梨花はすでに死んでいるのだから、「北条沙都子」にとって綿騙し編で生き続ける意味もないように思えるのだが・・・
 
 
【祟騙し編】→ループ構造に気付いた上、注射(薬物)の在り処まで知っている
三回目ということで、すでに世界構造も自分のやるべきことも把握していたものと思われる。ただし、北条鉄平が雛見沢に帰ってくるというアクシデント発生。以前の記憶なども生かして鉄平からの虐待を回避して機会をうかがっていたら、鉄平が逮捕されるという方向に話が進んで解放された。「北条沙都子」が助けを求めたのは梨花を殺す目的に鉄平が邪魔だからで、自身の虐待のためではない。虐待の痣はないことがそれを示している。
 
鉄平と大石がL5を発症したのは、H173の情報を掴んでいる「北条沙都子」が二人と接触する際に投与したため(ただしどうやって??注射器はあからさまに怪しいんので、飲食物に混入するとか???)。大石が血まみれバットを持っていたのは、彼もまた北条家付近にいたことを意味する。
 
ただし、この話で大きな謎は、「北条沙都子」がなぜ圭一をわざわざ北条家に招いたかというのと、わざわざ神社に戻った理由。「視聴者にインパクトを与えるため」という大変メタい理由なら思いつくが(笑)、それ以外でわざわざ圭一を呼ぶ理由がわからない。まあ最もありえそうなのは、圭一が村の意見を大きく変える動きをしたことを知った「北条沙都子」は、彼のカリスマ性を警戒し、古手梨花から引き離しを図ったのかもしれない。
 
 
【猫騙し編】→もはや無双状態
世界のコントロールの仕方や梨花を殺す道筋を確立した「北条沙都子」にとって、旧ひぐらしの知識を元に行動する梨花を罠に嵌めていくことは容易だった。つまり、そういう人物にH173を摂取させることで無警戒なところから梨花を殺害させればよいのである・・・
 
というと簡単だけど、圭一や公由はともかく、赤坂や茜は無理ゲーじゃね?と思うんだよなあ・・・方向性は違えど、二人ともめっちゃ勘が良さそうだし。梨花自身にならまだしも、「北条沙都子」の怪しいムーブで二人がよーわからん薬を身体に入れるなんてことがあるんだろうか??とは思う。
 
とはいえ、結果として色々な人物に梨花を殺させることに成功した「北条沙都子」だったが、それでもまだ古手梨花はこの世界を生き延びて脱出することを諦めていないようだ、というわけで地獄の内臓攻撃を「北条沙都子」自ら敢行しつつ、泣き落としで精神的・肉体的に梨花を追い詰めることにした。
 
結果として梨花は屈伏に近い状態となり、ヒナミザワサイコウデスニパー(゚∀゚)アヒャとなったわけだが、それを見た「北条沙都子」は目的が達せられたらしいと梨花絶対殺すマン的ムーブを控えた結果、サイコロの6が出続ける状態に(まあそういう「不作為という作為」程度で何も起こらなくなるあたりも、これが「張りぼて」=偽りの世界だなあという感じがする)。
 
がしかし、あまりに上手く行き過ぎた結果として、「じゃあ私を殺すのは誰なの!?」と疑いを持った梨花の策にまんまとはまり、鬼騙し編(すなわち第一話からこれまで)の記憶を継承しているらしいとバレた←NEW!という状態なわけである。
 
 
【郷壊し編】→これからどうなる??
今回、沙都子のループ演出について考察を難しくしているのが、自分がループしていることを見抜かれたからと言っていきなり銃を取り出すのは、番組のインパクトある演出という点を除けば(メタいw)、意味不明であるという点だ(必死に誤魔化すのならまだわかるけど)。
 
なぜって、あのユルい雰囲気であれば適当にフワーッと誤魔化しやすいだろうし、そもそもここで梨花に銃を向けて何をしようというのかよくわからない。羽入が仮に信用できる存在だとした場合、梨花はもうループできない状態で、殺したらそもそもの目的が達せられないのではないか(どの話でも、梨花を殺すだけならもっと直接的な方法はいくらでもあったわけで、それ自体が目的とは考えにくい→梨花に雛見沢を受け入れさせたい?)??あるいは梨花の残機がないことを踏まえて、梨花を脅すつもりなのだろうか(ここまでの「北条沙都子」の立ち回りを考えると、そこまでバカではないような気が・・・)?あるいは羽入情報は梨花しか知らないので、どうせまたループすると思って殺したら・・・あれ、いつもと違う・・・となって「北条沙都子」が発狂するパターンか(だから次は「郷壊し=沙都子壊し」編てこと?)。
 
 
まあこんなところですかね。ある程度これまでの描写を整理しつつ色々な可能性を考えてみたので、こちらが考察の助けになれば幸いである。
 
 

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