見渡す限りの荒野の中、視界に移るのはせいぜい数本の道のみ。一体俺はこれからどこに向かおうとしているのか・・・
カンボジア北西部にあるシェムリアップ空港はアンコール・ワットの西方に位置するので、まあ周囲にものは無いだろうなと予想はしていたが、それにしてもこの風景はなかなかのもんである😅
で、実際空港に降り立ったが・・・清々しいほど何もねーーーー( 。∀ ゜)
ま、まあ異国に来た感慨に浸るって意味ではこれくらいのギャップは望むところだわな。
さて、この後はビザ取得と入国審査である。
場所柄撮影ができないので文章で説明すると、まずは入国審査の場所はさすが観光地というのもあってそれなりの広さ。で、入国審査ゲートの反対側にビザ申請場所がある。
ビザ申請は現金(30$)やパスポートに航空券を添えて出すだけで、唯一懸念していた復路の航空券についてはやはりヒヤリングすらされず、10分もかからずアライバルビザをゲット。
ほな後は入国審査をサクサク通過するだけ…と思っていたのか!
まさかまさかの2時間待ちですよ(´・ω・`)
人はそれなりにいたとはいえ、入国審査のフロアがすし詰め状態(想定されるキャパの限界)とかって訳じゃあない。
にもかかわらず、とにかく進みが遅い。
周りの雰囲気も、何でこんなにかかるねんという感じでいささかウンザリした雰囲気だったが、何か原因でもあるのかね?確かに「観光ビザでは就労はできません」てめちゃめちゃデカく書かれたりしてるんで、そういうのを防ぐ必要はあるんだろうけど、周りを見渡しても観光以外ありえねーて感じの人ばっかやで。もしかして、コレチアと何かあったのかな(書類審査RTA脳)?
単に今まで経験してきた入国審査がなべてヌルゲーだったということなのかもしれんが、ゲートは全て稼働してる訳じゃないし(まあこれは想定の範囲内)、パイプ椅子に座ってまったりしてるスタッフもいたんで、お前らも手伝えや!とちょっとイラっとしてしまった(もちろん服装からしても職種が異なるので、これは無意味な話なのだけど)。
というわけで、入国審査も何とか19:00にはクリアしたわけだが、そこで長時間足止めを食った時にイライラしてたのは、ホテルの送迎を予約していたからだ。
18:00にヨロシクと言っていたのが一時間待たせてしまったのを謝罪しつつ、車に乗り込む(ただ、「飛行機の到着が17:20なんでビザ取得などを踏まえて18:00に迎えに来てくれるとちょうどよいと思う」という趣旨のオーダーに対して向こうは特に疑問符も呈してなかったので、そこまで所要時間を深く考えてなかったのか、あるいはこれだけ時間がかかるのがイレギュラーな事態なのかは謎である)。
という訳で、社内の風景。空港から市街地まで確か13Kmって記憶があり、まあ長くて30分くらいやろと思ってたら、なんと1時間コース、だと!?
正直前日まで仕事詰め詰め→早起き→長時間飛行機なので、なるべく体力を温存したいのだが、さすがにずっと無言な訳にもいかんか…と思ってたら案の定相手から話かけてきた(まあ向こうもアイスブレイクとしてそういう対応するわな)。
で、どこから来たのかといったありきたりの話から始まる訳だが、エゴイストのワイは自分の情報=すでに知っていて自分には価値がないものを他人に説明するのが億劫な人間なので、ここでも相手の情報をあれこれ聞いていく方針で動いた。
つまり、生まれ、職歴、カンボジアのお勧め料理、カンボジアの歴史などについてである。その中でポル・ポト派の時代には家族でヴェトナムに亡命していたこと、建設関係(インテリア)の仕事をプノンペンでしていたことなどを話してくれた。ロン・ノル独裁政権時代もポル・ポト時代も凄惨な記憶がつきまとうので、こちらも慎重に話を振っていたが、向こうも産業や遺跡の破壊など大きな被害を受けたこと、その傷痕から復興しようと頑張っていることなどを実感を込めて語ってくれたので、その辺りを道中色々聞きながら市街地に向かっていった。
ちなみに最初は30いってないくらいに見えたので、「学校などでどのように歴史を教わっているのか」ぐらいの想定で話を始めたのだが、40代後半(=1970年代生まれ)で自分より年上だったので、むしろ向こうにとってはむちゃくちゃ同時代の出来事だったというわけだ。
なお、唯一あまり話がかみ合わなかったのは中越戦争くらいか。これはヴェトナムに亡命していたことや、中国がシハヌークビルなどへ大規模な資本投下をしていることを踏まえ、その両者をどのように見ているのかを聞きたかったのだが、自分の説明の拙さもあってか、あまりピンと来なかったらしい。
その他、カンボジア飯には蜘蛛とかコオロギとか色々な料理あるでーとか色々教えてもらいつつ、ホテルに到着。
なるほど、ジャングルの中にある古代寺院というコンセプトなのね。
ちなみにこのウェルカムドリンク&フードがむちゃくちゃ美味くて感動。おそらく旅で疲れていることを踏まえ、酸味と甘みのあるドリンクに、どんどん食べれて糖分を摂取できるドライフルーツとはなかなかに乙なお出迎えですな(・∀・)銀食器であることも地味にポイントが高い。
さて、回らない頭であれこれ受付を済ませた後、自室へ到着。
「見ているぞ…」ってここは呪いの部屋かなw
こちらは浴室。狭いのが難点だが、まあお湯が出るなら無問題やで。
ベッドの反対側はこんな感じ。一番左手に見える透明の瓶は水で、洗面台のものも合わせると4本あった。
おそらく鬼のような暑さの中でこいつらにも世話になると思うので、この量が確保されているのは有難いね。
さて、時間はまだ8時だし、明日は朝早くからアンコール・パスゲット+アンコール・ワット巡りとなるので、飯屋でエネルギー重点をしてからとっとと寝ることにしようかの。
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