最新話を見終わったので早速感想をば(第14話の考察はこちら)。
ブログのアクセス解析からは、「ひぐらし 業」が放送→ひぐらし関連記事のアクセスが金・土で急速に増加→日・月で下がる、サイクルが見て取れるのだが、それにしても今回はちょっと増え方がすごかったので、何ぞ事情でもあったんかと確認してみたら・・・ああ、なるほど。こりゃー増えるわけだわ( ̄▽ ̄;)
「いよいよ本気出してきた」というか、ここからが本チャンというかね・・・まあ実はさっき見たばっかなのでまとまった考察はできていないのだけど、逆に余計な思考が入る前に印象的だったことを列挙しておきたいと思う。
〇完全に計算された描写
圭一に叩き売りが依頼=既知の内容(梨花は何かヒントがないか慎重に観察)→おもちゃ屋で麻雀の話=既知の内容(同右)→ツバメ返しって赤坂!?→大石登場で「ですよねーw」となる→赤坂まで登場→マ!!?と驚愕(梨花とユニゾンしてますなあw)→赤坂が梨花のボディガード的な役割を買って出てくれる→そして全てが終わった(人質&放火は罪滅し編オマージュでもあるのかな?)
まあ何というか、ものの見事に視聴者のテンションをジェットコースターのように上げ下げして操ることを完全に計算した描写っすなー。もちろんこれは古出梨花の絶望を追体験するってことなわけだけど、それにしてもここまで徹底してるのは凄い。
つまり、内容的には(特に旧ひぐらしを知っている人≒古手梨花には)デタラメなんだけど、逆にその世界の見せ方は完璧な計算に基づいてるってことだ。
この辺、何度も言ってるけど、「うみねこ」っぽいすねー。
〇「赤坂がいても死ぬ」ことの意味
旧ひぐらしの世界線で考えると詰むよ、てことをしつこいぐらいに強調してきたなあという印象。旧ひぐらしは部活メンバーたちの覚醒と団結、そして赤坂衛というSSRが加わることで惨劇が奇跡的に回避できたわけだけど、前回は部活メンバーたちが覚醒して団結してもアウト(ただし皆殺し編と違い、少なくとも直接的な下手人は山狗ではない)ってことを描き、では赤坂成分が足りないんかと思ってたら、梨花が自殺を踏みとどまって最後の希望にかけたところに赤坂が登場し、これは古手梨花のターンかと思わせといて、あえなくバッドエンドになった次第。
これは古手梨花の希望を粉々に打ち砕くとともに、改めて書けば「旧ひぐらしの世界線で考えても答えは出ない(「ひぐらし 業」の世界ルールは見抜けない)」ことを暗示しているものと考えられる。
〇5回も猶予があると思っていたら、あっという間に4回死んじゃったぞなもし
ジェットコースターみたいに死ぬね~。しかも犯人は赤坂に続いて園崎茜→公由→圭一ときましたか。圭一を除けば、完全に旧ひぐらしでのルール外からの攻撃ですかい(圭一の場合は、彼は以前の記憶があって大丈夫、という認識が通用しないことを示すものと思われる)。さすが「猫騙し」編といったところか(本編のキャラクター描写的に猫=古手梨花を指す)。
また、殺害描写も鬼騙し~祟騙しで旧ひぐらしの放送中止を意識して残酷描写を加減しているのかと思っていたところに、これまた予想を裏切るゴリゴリのヤツをぶっこんできましたね(さすがに内臓とかまでは出てこないけど)。
この展開は古手梨花ならずともわけがわからないよ!と言いたくなるところだが、しかしある意味大きなヒントでもあって、つまりは「ある話で個々のキャラクターがどういう理由や方法で犯人となったのかを考察することには、あまり意味がない」ことを示しているものと思われる(じゃなかったら、いきなり死ぬシーンから始める意味ないので)。
となると、世界の大枠、つまり「ひぐらし 業」の世界はどのようにして成り立っているのかというルールの考察が重要という話に改めてなってくるわけだが(そりゃOP2番の考察記事へのアクセスが増えるわけだわ)、それは次の項目で述べたいと思う。
ただ一つ言っておくなら、後にも述べるが如くあからさまに「うみねこ」とのリンクを強調し始めているので、それを踏まえてのメタ読みをするなら、梨花の身近にいながらここまできて一度も直接的に犯人として描かれていない唯一の人物、すなわち北条沙都子にやはり疑惑の眼を向けざるをえないのである(このメタ読みの仕方は「うみねこ」を知っている人には周知の話だろうが、詳細はここでは述べない)。あ、でも今までの考察でいくと園崎詩音も一応残ってはいるのか・・・はてさてどう考えるかな。まさか後述の聖ルチーア学園絡みで「犯人」は卒業生の園崎詩音、動機は北条沙都子絡み、なんてこともあったりするんだろうかね??
〇「聖ルチーア学園」と「ひぐらし 業」の世界の成り立ちをどう考えるか
ちょっと待てや。前回も昭和63年だったし、あからさまに「うみねこ」やんけ。ただ、縁寿がそこに入学したのはもっと後の話のはずであり、彼女がダイレクトに関係してるとは考えにくい。また記憶の限り朱志香の通う学校は聖ルチーア学園ではなかったはずで、昭和63年という時間軸に絞ると、この学校から「うみねこ」メンバーとの結びつきは見出しがたい(何度も「うみねこ」とのアナロジーを書いておいて言うのも何だが、「うみねこ」要素が推理の根幹にあるのは、ひぐらししか知らない視聴者からすると納得しづらいため、そういう仕掛けをしていることにどうしても私は確信を持てない部分が正直ある)。
となると、先にもちょっと触れたが、聖ルチーア学園は昭和58年当時に詩音が通っていたため、これはむしろ詩音との関係性を暗示しているのか?おそらく成人かそれに近い状況になった詩音が、何らかの関係で昭和63年に梨花とトラブルを起こし、彼女を賽殺し編のような状態に追い込んでしまっているとかか?
そしてそれが梨花のタイムスリップに影響しているため、「ひぐらし 業」の世界は「ハリボテ」であるとともに、そこでの悪意が等しく古手梨花に注がれているということだろうか?
まあ今のところは①「聖ルチーア学園」という共通性、②詩音がおそらくど話でも犯人になっていないという要素ぐらいしかないので、ほとんど憶測の域を出ないが、あるいは沙都子の怪しいムーブや彼女が一度も犯行に直接携わった描写がないことからすると、「詩音・沙都子共犯」、「沙都子が原因で詩音が梨花に恨みを持って犯行」、「詩音が原因で沙都子が梨花に恨みを持って犯行」という可能性は想定できる(こうなってくると、身近な存在である圭一の暴走をわざわざ4回目の死に登場させたのもただ絶望を深める目的ではないように思えてくる)。
あるいはこれと以前考察した北条沙都子黒幕(?)説も絡めると、例えば「沙都子が原因で詩音が梨花に恨みを持って犯行」なら
1.北条沙都子が(昭和63年に)両親の死の真相を知り、自殺ないしは自殺未遂で仮死状態などになっている
2.これは雛見沢症候群の影響であり、またそこには古手梨花が直接的ではないにしても関係はあることを知った詩音が梨花に恨みを抱く(基本的に誤解ではあるが、その話が秘されてはいたので、沙都子の死で頭に血が上った詩音が誤解もあって梨花の殺傷を決意)
3.聖ルチーア学園のOGである詩音が学園を訪問。そこで梨花を襲い、梨花が重症ないし仮死状態に近い状態に→「ひぐらし 業」の世界へ
という流れは想定できるかもしれない。というのもそう考えると、古手梨花の「罪」・「業」という話にも繋がるし、OP含め繰り返されている「身近な人を信じること」とも連動すると思うからである。
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