一面的な認識、「わからない」

2007-04-17 02:03:15 | 感想など
新しいから正しいわけではないし、古いから正しいわけでもない。


昔に比べていかに便利になったか、その有り難さがわかってないと言う人がいる。
しかし彼らは、火を容易に起こせる有り難みを果たして感じていただろうか?二次元は満たされぬ現実への理想を投影していると思われがちだが、大いなる誤り(眼鏡とふたなり二次元と現実の違い)。アルバロ・レコバ、誰のためにもならない時間、賞賛とこき下ろし境界性人格障害、一回的な生、疑いによる同一化、平行世界を渡り歩く「神」との合一といった斬新な観点は、圭一たちをゲームの駒として扱うことによりごまかされてしまった。


「わからない」という言葉は、思考停止の危険を常に孕むものであるけれども、非常に重要な概念、そして段階であることも確かだ。しかし、「わからない」を答えにおける「敗北」と意識的・無意識的に受け取る見方では、そのことに気付けない。しかもそのような姿勢は、あらゆるものに白黒をつけたり有意差を見出だそうとする行為と容易に結び付くのである。
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