こういうカテゴリー分けによる乳幼児の言語習得システムを聞いていると、改めてクリプキの『名指しと必然性』を読んでみたいと思った。
これは要するに、「固有名はなぜ存在するのか・どのように機能しているのか?」という問いなのだけれども、それをアプリオリとアポステリオリ、必然性と偶然性といった視点からラッセルなどの立場に反論する形で考察している。この認知言語学や発達言語学という観点からあれを読み返してみると、どのようにそれを傍証ないしは批判できるのかと感じた次第である。
あるいはabductionという形態での推論については、ハラリが『サピエンス全史』で言った人間の妄想力とその共有力が巨大な文明を作るカギになった、という趣旨の仮説を思い出して人類学の観点でも大変興味深いと感じたし、あるいは『99.9%は仮説』という本を想起するのも有益だと思いましたマル。
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