高みにあるもの

2007-02-16 01:11:07 | 感想など
以前書いたように、俺は出来の悪い作品が嫌いだ。ではどういうものが好きなのかと言えば、ぎりぎりまで煮詰められ、高められたものに他ならない。っここで言う「高められた」とは「高尚」という意味ではない。要するに、それはエロでも萌えでもよいのだ。エロで売りたいなら腎虚になるまで抜き続けたくなるようなエロを、萌えで売りたいならのけぞってのたうちまわるほどの萌えを、ストーリーで売りたいなら必然性や伏線、構造といった部分で感嘆するようなものを、それぞれ求めているのだ(※)。

話の伏線や話の構造、世界観などで高みへと辿り着いた作品と言えば、君が望む永遠が演技力と心理描写、沙耶の唄が伏線とテーマと世界観(音楽・画像)、ひぐらしが伏線と心理描写、腐り姫がタブーと解放、そして世界観(音楽・画像)、flutter of birds なら「お手当て」などだ。それらはほとんど研ぎ澄まされた刃と同じである。そして俺は、そういった作品が俺をその愚にもつかぬ驕慢諸共一刀両断にする悦楽に満ちた時を待ち続けているのである。
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