やっと4話まで見終わったので、1話と2話について思いついたことを徒然なるままに書いていきたい(4話までまとめて書いた方がよいのは理解しているが、4話の描写からは「うみねこのなく頃に」的な世界の可能性もあったりと書くべき分量が相当なものになるため、いったん2話までとした)。なお、鬼隠し編~祭囃し編の内容を知っていることを前提とし、そこのネタバレは全開なので悪しからず。
【第一話】
・鬼隠し編と思しきOP
・強調される日付
綿流し編と目明し編でもそうだが、日付の差異が「微妙に違う話」であることを暗示していたので、今回もその可能性が高い(ただ、鬼隠し編の具体的なカレンダーまで確認してないのでミスリードの可能性あり)。
・メインキャラの家(というか部屋)を俯瞰する描写
初見の人に向けて主要登場人物を見せるという意図もあるだろうが、日付の件を踏まえると「基本設計は同じ」ということを確認させる目的もありそう。とりあえず梨花の両親や沙都子の両親&悟史はいないらしい(昭和57年までの事件は認識通り起こっている可能性高い)。
・最後に旧アニメ版のOPを持ってくる演出はよいですねえ。
・え、梨花が特殊な存在ってのをもう出すの??
【第二話】軽めの話題から先に書く
・ナタ
圭一の使い方はなくねーか?なんで先端の突起部分で破壊しようとするんだろう・・・あるいはこれ俺の知識不足なのかしらん。もしくは圭一がナタの扱いに慣れていないことを暗示?だとしたら何のために??
・梨花以外も状況が類似
圭一が鬼隠し編の記憶を持っていることから、罪滅し編に類似。これはループが梨花だけでなく他のキャラにも及んでいることを示唆している。また、この記憶があるということは、圭一は鬼隠し編のような凶行に及ぶ可能性は低いと予測される(罪滅し編がそうだったので)。じゃあ鬼騙し編は一体どんな展開になるんだ?
・レナの不穏さが端々で暗示
部活の時に保健室etc...罪滅し編に状況が類似か?とするとレナVS圭一的展開になる??梨花はこれを見越して二人を監視していたということか。
・いきなり羽入登場(まあOPにも出てくるけど)して世界観まで暗示
皆殺し編がそうだったように、彼女が存在する前提で話を見ていこうってことですかね。これは興味深い。羽入と梨花のやり取りから確認できるのは、梨花と羽入が祭囃し編の終了した状況を共有しているらしいこと(ただし、羽入からその件について明確な言及はない)。
こうなってくると、まずそもそも「ハッピーエンドにたどり着いたはずの梨花がなぜ再び惨劇の世界に逆戻りすることになったのか」ということだが(まあ類似の状況として賽殺し編は交通事故で過去に戻ることはあったが)、他にもメタメッセージとして次の状況を想定すべきだろう。すなわち「惨劇とループを乗り超える条件の変更」である。元々の条件は何だったかというと、
1.最も最低限のこととして、梨花の死の回避→ゆえに真犯人を突き止める&凶行の回避が必要
2.(少なくとも部活メンバーは)誰も死なないこと→今回、梨花がレナ・圭一の動向を監視していたのもこれが理由
の二つで、そもそも1にしてからが「赤坂が昭和58=梨花の死の年に雛見沢を再訪する」というSSR的状況でないと達成不可能なものであることは梨花の口から繰り返し言及されていた。要するに、これを達成すること自体が「奇跡」に近いというわけだ。ゆえにこの達成を再び描くのも原理的には可能だが、それでは芸がないにも程があるというものだし、わざわざ「真犯人を梨花が認識しているという微妙に、しかし大きな差がある状況で昭和58年を繰り返す」必要性が作品的にあるとは全く思えない。となると、そもそも先に述べたように「条件の変更」と考えられるわけで、「真犯人が異なる」・「梨花が死なず、部活メンバーが死なないだけではハッピーエンド状況とならない」≒「メタレベルで世界の構造がそもそも違う」あたりが想定されるだろう(「真犯人」というのはもちろん複数に解釈しうるが、ここでは詳細は述べない)。
ともあれ、これが(特に昔から見ている)視聴者に対する一種の挑戦状なのは明白であろう。
余談だが、羽入が祭囃し編までと違って世界を見ることができない状況らしい。これはまあ散々批判された部分なので改変は当然だろう(羽入がいくつかの事件を監視して真犯人を梨花に教えればいいじゃん、て誰でも思うからね→「羽入の特性は物語と推理の根源的な破綻」参照。一応皆殺し編で理由説明らしきものはあるが、あれで納得できるのは相当製作者に優しいプレイヤーだと言えるだろう)。ただ、こうなってくると目明し編を中心に強調されていた「足音」=症候群が深刻化した人間のそばに羽入がいることでその足音まで聞こえてしまう現象は生じない可能性が高く、この辺が今後の描写にどう影響を与えるのかも注意して見ていきたいところだ。
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