「遅食い」の合理性

2006-12-17 21:35:09 | 感想など
俺は食うのがやや遅い傾向にある。といっても何度も噛むとかいうわけではなく、例えば松屋で俺より後に入ってきた客が俺よりも先に食い終わるくらいの、あくまで「ある程度」というレベルだ。とはいえ、普段の俺があまりによく食う上、(このブログからはもしかすると想像できないかもしれないが)鬼のように大ざっぱで適当な性格をしているため俺の周りの人間は俺の食うスピードを知ると驚くことが多い。


この、言わば「遅食い」とでも言うべき所作は、明確な快楽原則に基づいている。ここで逆の早食いについて考えてみると、その場の空腹という不快感を取り除くための行為としては、なるほどそちらが快楽原則に準じていると言える。しかし実際には、問題はそう単純ではない。というのも、食後のことを考えてみると、早食いは胃もたれという弊害をもたらすからだ。


この点が人によって判断基準が違うのだろうが、俺にとっては空腹の状態よりも胃もたれの方が回避すべきものだと認識されているため、あえて「遅食い」を選択しているのである。せっかく金払って飯を食ったのに、その後不快になったら喜びも半減だしね。


こういう理由で、俺は「遅食い」になったのだ。と考えてみると、なるほど、このように目先の快楽ではなく少し先まで見通したような考え方・行動が普段の俺のイメージとかけ離れているってことなわけか。周囲の人間の驚きにも納得。まあ余韻も大切だって事さね。
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