フラグメント209:釧路のドン・キホーテ、性愛を語る

2018-07-19 12:22:08 | フラグメント

久々のフラグメントである。理由は時間のなさと、旧スマホのデータがいつ飛ぶかわからんためである。しかし改めて覚書を打ち込んでて思ったけど、前半の既知外ぶりと後半の冷笑的な感じが、実に好対照をなしていることではある(・∀・)アヒャ

 

前半はまあ読めばわかるが、夜霧の中突撃してしまった結果、泥沼にはまりたる男の話。後半は菜摘ひかるの本に絡んだ話で、「名所の思い出:ハッピーマットパラダイス」などでも触れた「接客している側は戦略的に愛想よく振る舞うに決まってるんだから、それを真に受けてのぼせたり、逆にどうせ口だけでしょとか言って白けるんじゃなく、ゲームを楽しめよ」ってこと。そもそも、コンビニの店員で営業職であれ、顧客への対応がそのまま真の姿だ、と思う人間はちょっとナイーブすぎるんじゃないの?当たり前だが、銀行員だって証券会社だって、相手の財布の紐を緩くするための入口として相手に親近感を持たれるような振る舞いをするのである。それは経験的にわかることなんだから、風俗嬢も同じであると看破して乗っかれよプークスクス・・・

 

てーのがこれまで書いてきたことだが、同じ話を繰り返しても芸がないので、もう少し突っ込んでみる。実はこの話、そう単純ではない。もちろん、さっき書いたようなことがフィルターというかブレーキにならないこと自体は論外だと思う。しかしそれでも人がアクセルをふかして突っ込んでしまうのは、性愛というものが他者との深い関係性を象徴する(と少なくとも思われている)からではないだろうか?要するに「性愛は承認と結びつきやすい」ということであり、ゆえに物の売買や契約といった場に比べて、「勘違い」を誘発しやすいのではないか。

 

さて、なぜこんな性愛と承認の話をわざわざ改めて書くかというと、それはカナダの通り魔事件を経て「インセル」が注目されるようになっているからだ。記事の都合上ここでは詳しく書かないので「不本意の禁欲主義者ー『インセル』たちの知られざる世界」などを見てほしいが、その源泉は明らかに承認不足と連動するミソジニーである(ちなみに、当たり前だが、「女性が常に正しい」などということは勿論ない)。日本でも、10年前に秋葉原通り魔事件が起きた。犯人の自己卑下の記録と実像を見た時、別の普通の顔立ちじゃねーかという反応が生じたことを覚えている人もいるだろうが、「非モテ」の鬱屈というわかったようなわからないような当時の表現が、ここにきてグローバルな様相を見せ始めたように感じるのは私だけではあるまい(なお、アメリカ映画でも40代で女性経験のない男を主人公にした作品というのができたりしているし、彼女はいるものの、子どもの頃の自分を引きずっている成人男性を描いたものとして「Ted」が流行ったりもした[Tedをただのキャラのように見る向きがあるかもしれないが、あれはまさしく幼少の主人公そのものでもあるのだ]。また孤独な男性に限ったものではないが、イギリスが「孤独担当大臣」なるものを新設したのは記憶に新しい・・・となると、二村ヒトシとかに話がつながってくんだなあ)。ちなみにこの不全感をもっと一般化すると相対的剥奪感などとも親和性が高く、すると話はトランプ現象やブレグジットなどとも連結してくるが、まあとてもここで書ききれることじゃないのではそれは別の機会に。

 

長々書いてっけど深刻な話なのかおバカな話なのかわかんねーって人は、「おそ松さん:DT松の謎」でも似たようなこと書いてるので、まあ「おそ松さん」の第一期でも見てくだされや。ちなみに全くの余談だが、菜摘ひかるの本を読んだのは2015年の4月であり、前回のフラグメントが「まどか☆マギガ」の話などが出てくる2012年のものであるのを踏まえると、間のデータがどうも飛んでしまっているらしい。ま、いずれ見つかるようなことがあればそれもどこかで載せたいものだ。

 

 

<落ちるなら、とことん落ちようホトトギス>

と言った戦国大名がいるかは寡聞にして知らないが、少なくともその時の私をよく表す言葉だった。恋のルーレットが×だったんで、ラブアタックへ。

この時点で半分覚悟を決める。おう、ここまで来たら毒食わば皿までだぜ。

受付のおっちゃん。3000か10000か。はいはい、で一万払った上に女の子に3000円払うんでしょ。全部予習済みだよ。36才が下限。釧路に若い子はいないらしい。

薄暗い。待合室兼事務室。カープ女子。カピパラスマイル[筆者注:意味不明。待合室でやっていたニュースの内容か??]。ビールを特別にいただいた。

靴を脱いで上へ。年季の入った木の実ナナ登場。おそらく45~50前半と見た。まあ予測の範疇。出身の事。家賃の事。釧路の寂れ具合。

下だけ脱いで。お清めの後フェラーリ。これ、わざと歯当ててます?歯磨き式ですか?まあ俺はテニスの王子様いうところの無我の境地を体得してきたからね。胸を刺激してアシスト[翻訳:貴方ではエレクトしないので妄想と他所の物理的刺激によって無理やり硬化させました]。

はい、そこそこの規模に成長したので合体だー。うわーこんなに感動のねえ背クロスははじめてなんだな。でもこの薄暗い天井と謎の民俗的意匠とブロッコリーヘアー[筆者注:対戦相手の髪型。漫画太郎にでも出てきそうだった]は永遠に俺の心に刻まれるであろう。

さて、我がアシストによって無事発車をし終えたら、お掃除。最後まで搾り取ろうという詰めの良さは評価できる(上から目線)。履物を履いてさようなら。

俺が最後に思ったこと。あの薄暗い密室空間にいて頭おかしくなんないのかな?

ともあれ、諭吉と漱石3名を釧路の人身御供として差し出した我は、口直しのいろはすを性交マートで飼ってホテルに戻ったのであった。

 

 

<恋は肉色の中身>

第二回。プレイの心遣い。接客、というか営業やってる人には簡単に理解できるのではないかな。乗っかってやってるだけなのに、その言葉に調子づくとはアホ。

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