A Slow Life of Mister Masuda

定年退職後のスローライフを公開!

(その4)手術

2007年07月24日 19時11分28秒 | 前立腺癌
7月5日(木)
朝6時目が醒める。
看護婦が浣腸をして呉れる。
それから斎戒沐浴 心を清め身を洗う。
そして静かに手術室からの迎えを待つ。

8時過ぎ看護婦が迎えに来て2階の手術室に連れて行ってくれる。



今から死刑執行に行く気分だ。
手術室の入り口は患者と看護婦をその家族が囲んで
4・5のグループでごった返している。

見送りに来た家内と長男に別れを告げ手術室より迎えに来た看護婦に
導かれて中に入ると約12ぐらいの手術室が並んでいる。
相当奥の方の部屋がミスターマスダの手術室。

前回東京医科大学での胆嚢摘出手術では車椅子だったが、
今回は其処まで歩いて行く。

部屋に入ると小松医師以下 顔を知っている医師が6人、
麻酔医師他総勢10人ぐらいの人が にこやかに出迎えてくれる。

8時30分愈々手術開始アーメン。
ベッドに横になると点滴の管を付けられる。
横になって海老状に背中を丸めたところで腰に「腰推麻酔・硬膜外麻酔」の注射。
そこで下半身麻酔となるが睡眠薬を点滴に入れたらしい 何も判らなくなる。

手術後小松医師より手術の経過説明が家内と長男にあった。
摘出した前立腺を見せられ驚いたそうだ。
手術は予定の2時間より長引いたそうだ。
太っていることと骨盤が狭かったことが原因だそうだ。
看護師から聞いた話だが手術中「痛い」と言ったそうだ。
眠っていたので全然覚えていない。

お昼頃 5階のナースステーションの前の回復室に戻ってきたところで
目が覚めたが再び夕方まで眠った。


手術が終わったばっかりなのに夕食は普通の食事、ただし御飯だけは御粥。
胃腸・消化器系統は今回の手術と関係ないので正常の食事で良いそうだ。

殺風景な部屋にクレマチス。



手術が終ったのでミスターマスダの前立腺癌も一山越えた気分。
後はゆっくり術後の回復を待つばかり
明日から気楽な少し退屈な入院生活が待っているのだろう。
化膿止め・痛み止めの薬の所為だろう手術後の痛みも不快さも無い。
睡眠薬の効きも残っていたのだろう浅い眠りだが眠り続ける。
夜中じゅう看護婦が2時間おきに懐中電灯を持って見回りに来る。
御苦労様の事である。