森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

モウセンゴケ 2

2007年08月20日 | 自然観察日記
 食虫植物は虫を捕まえて窒素源とし栄養補給をするなどというのは植物界では異色な存在ですね。わざわざ貧栄養のところに住まないで、直ぐ脇には栄養の豊富な場所が沢山あるのですから、そこで生活すればよいのではないかなぁ・・。
 というのは現在の話で、この植物の祖先を生んだ時期はどこもかしこも貧栄養で大湿地帯だったのでしょうね。必死に適応して食虫の遺伝を獲得し今に至っているわけですが、今度は逆に富栄養環境にはなかなか適応できないということになっています。

モウセンゴケ 1

2007年08月20日 | 自然観察日記
 食虫植物の代表的な種です。ミズゴケが生える湿地にごく普通に見られます。葉に粘液をつけた毛がびっしり生えていてこれで虫を捕まえます。毛が赤みを帯びていてなかなか綺麗ですね。