残り花とは反対に気の早いというべきか春に咲くべき花が今頃咲いているものもあります。スミレの仲間にそういうのが多い気がしまね。ここは雪国、一度冷えて再び小春日和のように暖かくなるとつい花を見せるのでしょうか。そうは言っても新潟の海岸端ならまだしもここは松之山、内陸に入った奥深いところで気象的には厳しい場所です。もっともこのツボスミレは多年草で、年中条件さえ良ければ花を咲かせる性質を持っていると考えてもいいですね。
ツボスミレと並んでノジスミレも花を見せています。やっぱり、季節を間違えたのだろうなぁ・・・。花にあえて嬉しいというよりやや哀れみを感じます。気温など物理的な信号でものごとを判断しているシステムの欠陥でしょうか。中温暖化が進む中での寒暖の変動の激しさが言われています。こうした反応のミスマッチが頻繁に観察されることになるのでしょうか。しかし、自然の生き物は必ずやダイナミックな自然の変動に対してそれなりの適応の戦略を編み出していくはずです。