森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ミヤマキケマン

2010年12月16日 | 自然観察日記
八木鼻登山道入り口当たりにはひときわ青々とした草むらがありました。周りが枯れ草色なのに陽を浴びて水水しさが際立ちます。近寄ってみるとキケマンの葉。花の時期ではないのであまり明確なことはいえないのですが、この辺りはミヤマキケマンの分布域ですから多分これでしょう。キケマンの中間はいわゆる「越年草」で冬は葉が青々と茂ったまま過ごします。冬場の光条件を最大限利用している種のようです。冬といってもそれほど寒くない地域に適応していると考えたほうがいいようです。それでも北海道にも近縁種があるそうですから、結構頑張り屋なんですね。