葉を残している低木にイヌツゲがあります。あんまり注目されない地味な存在なのですが、この時期はそれでも目立つようになっています。しかし、花もなければ実も落ちてしまっています。ただ枝先に数枚の葉が残るだけです。
花は地味でもイヌツゲは虫こぶで有名です。タマバエの一種が産卵して出来た「こぶ」で枝にはその抜け殻様のこぶが沢山付いています。こんなに虫こぶが出来ていてはこの樹は弱るだろうなぁ。穴はハエが出た痕なのでしょう。一つのこぶに何個もあいています。ここにいたタマバエの成虫はこの時期どこにいるのでしょうね。来春の枝の若いうちにまた産卵するはずです。タマバエとイヌツゲ、2種の生物間の関係。イヌツゲにとっては何の利益もなさそうですから「寄生」の関係ということになります。