森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ホウチャクソウの青い実

2010年12月23日 | 自然観察日記
八木鼻の直下には八木鼻神社という社があり古くから信仰の地になっています。社を取り巻くスギ林の中に登山道が作られているのですが、その道沿いにホウチャクソウの実がぽつんと付いています。花の季節は取り上げられることも多いのですが、この季節は葉もなければ枯れかかった茎の先に濃紺の実が一つ。近くにも同じようなものが幾つかありました。もの本には果実は黒く熟すというのが多いのですが、私にとってはこれはどう見ても「黒」とはいいがたいですね。こういう状態まで観察して記載されるとどういう表現になるのでしょうか。事実は本の中にあるのではなく自然の中にあるものだと最近良く思うことがあります。本物を求めて常に眼や心を磨かなくてはいけません。さてこの実はこのあとどうなるのでしょう。