ウサギの痕跡を追っていく最中に、赤みを帯びた葉痕を見つけました。これはヤマウルシの特徴で、オニグルミのようなユーモラスな表情はありませんが、一度覚えたら忘れないものです。この時期は触ってもかぶれるようなことはありませんから手にとって監察すると良いですね。
ウサギの好きなタラノキの葉痕です。大きな口をあけたピエロみたいな顔かな・・。幹に付いた鋭い棘でぐそれとわかります。前にも書いたように、タラノキは人里近くの芝刈りをした後の里山にごく普通に芽吹きます。日当たりさえ良ければ再生する力が大きいので、次々と芽を出してきます。放置しておくと7~8mくらいの樹になるのですが、そういうものはめったに出合えません。寿命が短い樹なのです。それに、山菜取りのいじめにも合っているので、なかなか大きくなれないのかもしれませんね。ウサギの数が増えない理由の一つに、彼らの好きなものを山菜として人が採取するということも案外あるのかもしれません。