森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

シラカバ 雄花

2011年03月15日 | 自然観察日記
雄花穂というほうが正確でしょうか。まだつぼみの状態ですが、なんとなく脹らんできたような感じがします。ただの枝先のように見える木々も、細かく見ていくとさまざまな表情を持っているのですね。鱗のような配列や色彩の濃淡、青空に生えて綺麗です。

シラカバ 幹

2011年03月15日 | 自然観察日記
シラカバの枝が枯れた跡の傷が塞がった部分。眼のようでもあり、樹が睨みつけている感じさえします。この部分は白い樹皮が発達しないのですね。それでも、周囲が肥厚しやがてこの傷を埋めるように発達してくるような気がします。
シラカバは標高1000m以上の亜高山帯に良く見られる樹種でしばしば大群落を作っています。いわゆる陽樹で自然の森を伐採した跡に芽吹いて、成長も早いことから案外簡単に純林を作るのことができます。カバノキの仲間は似たような性質があって各樹種の好みの場所に群落がありますね。でもどれも寿命というか陰樹の成長にしたがって消えていきます。
白い色は熱を逃がしにくく性質があるため幹が白いのは寒さ対策という考えも出来るかもしれません。寒地に強い性質があります。