森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ナツツバキ 1

2011年03月28日 | 自然観察日記
寺泊や出雲崎の山にもあるそうですが、国上山はナツツバキの自生地でもあります。なかなか立派な樹が点在していて感激します。樹肌が一見サルスベリのようで、その樹皮が剥がれた紋様の美しさに感心させられます。もちろん葉や花などはありませんが、それゆえ幹の肌の美しさがこの時期に際立つのかもしれません。最近人気があって庭園樹や公園樹、あるいは家庭でも植えられているので大変なじみのある樹になりましたが、故郷はこんなところなのです。

ナツツバキ 2

2011年03月28日 | 自然観察日記
ナツツバキもどちらかというと陽樹で伐採された跡などにアカマツなどとともに発生してくる樹です。成長している最中にこの樹はフジに巻きつかれてしまったのでしょう。ねじれた形が物語っています。しかし、フジの締め付けをはねのけて命をつないできたようですね。このたびの震災の被災者もこういう力強さが宿ってくれるといいなぁと祈念しています。