森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

カスミザクラの芽の食い跡

2011年03月25日 | 自然観察日記
 おびただしい燐片様のものが雪面上に散乱しています。直ぐ脇にはカスミザクラの巨木がありましたから、この樹の芽が落ちているようです。まだ発芽の時期でもなく芽が脹らみその過程で燐片が落ちてくるということもないので、どうしてだろうとよく調べてみると丸々太った芽が食いちぎられているようなものがいくつも落ちています。
 ウソという小鳥が桜類の芽をついばむという話がよくありますから、これもウソの仕業なのでしょうか。可能性はありますが、目撃したわけではありません。それにしてもこのおびただしい食い跡、今年はこの樹の花は見れないかもしれません。自然に生きる動物は自らの食料を食い尽くすということがないと思ってはいるのですが、この惨状を見ると「自制心がなくなったのか?」と疑いたくなります。