里にあるウツボグサの高山種といわれますが、花の大きさや美しさから格段の違いがあります。他の種が進出してこないガレ場に群落が見られ鵜のですが、このアルプス平はあまりそういう場所がないので、僅かな生育地を見つけて生きているというかんじでした。もっと上のほうに登れば美しい群落があるのでしょう。
正確にはコウメバチソウで、ウメバチソウより小型でしべの数が少ない種としての位置づけです。とはいってもウメバチソウと大差はなくて簡単には区別できません。よほど専門的に取り扱う必要がないならウメバチソウでいいですね。秋の高原を飾る花です。しべの様子などみると不思議な形をした花です。
マツは環境の悪そうなところを生活の場にする種ですが、高山にも適応した種がありますね。しかし、高山の風の強さには他のマツ類は適応できずにハイマツのみが生きづいています。ハイマツを標高の低い場所に持っていくとしっかりと立ったマツになるといいますから、追われて高山に住んでいるということになりますね。マツの実はここではホシガラスの餌になります。リスもよくマツを食べますが標高の高いところにはそれほど多くはないでしょう。北海道に行くとシマリスやエゾリスという寒地に適応した種がいますから、マツの実はリス類にも食べられます。