森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

矮性のオオイタドリ

2012年09月30日 | 自然観察日記
オオイタドリです。本土の山地帯から亜高山ではしばしば大群落形成していて、草丈2m以上などということはごく普通にありますね。ところがこの弾崎ではなんと50cmにも満たない状態でした。比較的湿ったところが好きな種ですから、今年の夏は極めて雨が不足気味でさらにやや開けた場所で水分条件は悪そうな場所。そして、ここは風が強そうなところですから、環境に適応した結果矮性の状態で生活していると考えたほうがいいでしょう。それにしても、あの高茎の草がこんなに小さいとは驚きです。自然の不思議さを感じる一場面です。

ツルボ

2012年09月30日 | 自然観察日記
カシワの林から少し内に行くとオニグルミの木々が混ざる林があって、その林床にツルボがちょうど花盛り。久しぶりに出会う花でしたね。特に珍しいものではありませんが、人里近いところに花を見せてくれる、どことなく懐かしい花という感じです。ユリ科の種で小さな花が房状になって咲きます。これは、下から順次咲いていきます。下から上に咲き進んだり中央から外側に向かって咲き進む場合、無限花序といいます。

クサボタン 花

2012年09月30日 | 自然観察日記
クサボタンの花もありました。風のせいでしょうか、葉や花はかなり痛み気味で全体にくすんでいます。もっと環境の良い場所ならば沢山の花をつけて人目を引いたことでしょう。しかし、近寄って見ると花はなかなか素敵です。キンポウゲの仲間ですから花弁ではなくがくが4枚です。しべは沢山あります。