森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ジャケツイバラ

2012年09月21日 | 自然観察日記
熊の神社の魚つき林、恐ろしく固い棘で覆われた大きな蔓!タブノキにまとわり付いています。その場では「何者?」と未知の出会いに興奮した一瞬です。
ジャケツイバラという悪名高いマメ科のつる植物。新潟県では佐渡にしかない探知系の種です。話ではこの植物が繁茂しているところでは一旦茂みに入ると棘によって身の自由を奪われてしまうとか。ちょっと触っただけでなるほどと思われる鋭く丈夫な棘がいたるところに飛び出ています。バラの棘にさんざん痛めつけられた経験があるのですが、その比ではない気がします。

ジャケツイバラ つる

2012年09月21日 | 自然観察日記
ここでは薄暗い林床からタブノキを伝って上に伸び上がっていて、林冠がどうなっているかは不明ですが、十分日の当たるところまで這い上がっているのではないかと思われます。フジのようなぐるぐる巻いて登るような性質ではなく、一部へばりついて登っているようでした。

ジャケツイバラ 葉

2012年09月21日 | 自然観察日記
実物を見たことはないのですが、花は黄色のなかなかボリュウムのあるもので天狗の鼻のような赤いしべが目立つものです。葉は2回複葉で10対前後の小葉が付く羽片がさらに10個くらい付く構造をしています。ネムノキの葉のような形です。この葉軸にも棘があって、それも鋭いもの。うっかり触れない代物ですね。無造作に触って痛い思いをしました。