尾根筋に一株黄色い花の塊、ヒカゲツツジがありました。私の中ではかなり衝撃的な出来事で「上州にも自生しているんだぁ！！」。最初の出会いはそれはもう３０年以上前に屋久島に行ったときでした。これ以来の再会です。西日本にしか生育していないと勝手に思い込んでいたものですから意表を食らった感じなのです。鉢物として売られているのは何度も見てきています。しかし、自生する姿を見るというのはなんと深い感動を得るものなのでしょうか。本物に出会えたという満足感で満たされます。
黄色いツツジは他にあったでしょうか？しいていえばレンゲツツジに似たような色彩を持つ系統（カバレンゲ）があるくらいで他に思いつきません。色の特異さが際立ちます。名前のように必ずしも日陰に生育するものではないと図説には書いてあります。昔屋久島で見たものは深い谷筋の崖にへばりついていました。そこで休んだ記憶があり、足元にあるすでに花が終わってしまったツツジが何か分からずサンプルを持ち帰って調べたものです。そのツツジが黄色い花を咲かせると知り深く印象に残ったものです。
足元が不安定な場所で何度写してもピントが定まらない写真になってしまいました。見た通りの美しさが再現できないいら立ちが募ります。不本意ながらこんな写真で伝えなければなりません。