森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

グンナイフウロ

2016年07月27日 | 自然観察日記
山地性のグンナイフウロウがありました。新潟県内では見ることがなく私にとってはなじみの薄い種。かつてブログに載せたような気もしますが、再登場です。高山性のタカネグンナイフウロウより色が薄く高径性であることは直ぐに分かりますがその他の形質の差は分かりません。湿原の内部ではなくそれを取り巻くミズナラなどの雑木林の縁などに見られます。

グンナイフウロウの花

2016年07月27日 | 自然観察日記
控えめでくすんだ薄い青色の花はフウロウソウの仲間の中では大きい方の花。ややうつむき加減に花を咲かせています。周辺にも花数はそれなりにあるのですがあまり目立ちません。

グンナイフウロウのつぼみ

2016年07月27日 | 自然観察日記
つぼみの状態も記録に値しますから載せました。10個ほどののつぼみが垂れ下がっているさまはクサボタンを思い起こさせます。
ところで「グンナイ」は山梨県にある地名だとか。「フウロウソウ」の由来は不明で普通「風露草」という文字を当てています。あるネットの記事に、これは「風呂」と関係があって三方がふさがれ焚き口である方が開いている構造、いわゆる「コ」の字型の構造の象徴で、フウロウソウが生育する場所が三方が木々に囲まれ風呂の焚き口に相当する開かれた処を好むことから「風呂草」というところから・・というのがあり感心した次第です。