イヌブナの大木

イヌブナを見るのは高尾山以来でもう１２年が経ちます。こんなに長い間なぜ合わなかったかと不思議なのですが、高尾山以外に記憶がありません。久しぶりなことも手伝って大感激です。新潟県内には飽きるほどのブナが生育していますが、イヌブナはまず自生していません。わずかに三国山脈を群馬県側から生育範囲を広げているのではという話を昔々耳にしたことがありますから、峠を超えて魚沼の奥に探せば出てくるかもしれません。基本的には太平洋側の種と理解しています。樹高１０ｍ以上はあると思いますが立ち位置も悪くはっきりしません。株立ちで大きなものは径５０ｃｍくらいに見えました。

イヌブナの葉裏

ブナの葉に似てはいますが葉脈の数が大変多いのが特徴です。１４列以上はあるでしょう。

イヌブナの葉表

花があればよいのですがすでに散ってしまっているのか確認できませんでした。

イヌブナの茎

茎はかなりブナと違います。ブナは滑らかな感じですがイヌブナは黒っぽく粒粒の皮目がありざらついた感じになっています。

イヌブナの大木を仰ぐ

ブナには気づきませんでしたから物語山はイヌブナしかないのでしょう。ナラ類はコナラとミズナラを見ています。