森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ミヤマコゴメグサ

2016年09月20日 | 自然観察日記
野反湖を半周する車道脇にコゴメグサが沢山生育していました。小さな種ですが私の目に次々に飛び込んできて、大きなマツムシソウの存在以上に気になります。コゴメグサに出会うのは大体高山の乾燥気味の場所。野反湖は標高1500mを超す位置ですから高山といえなくもありませんから、コゴメグサが生育していてもそれほど不思議ではありません。しかし、車道脇に普通にあるという光景は今回が初めてです。

ミヤマコゴメグサの花

2016年09月20日 | 自然観察日記
コゴメグサの仲間も似たものが多く、また変異が多くあって種を特定するのが難しいものの一つ。細部を確認しながらミヤマコゴメグサと考えています。中部や東北の山で一番目にするものがミヤマコゴメグサとまとめてよいようですが、葉の鋸歯が鋭い野反湖の種はトガクシコゴメグサという名前が与えられているようです。また、がくが小さく花冠がそれに比べ3倍くらい長いのが特徴だそうです。細かいことを気にしなければならない人はトガクシ、それほどでない人はミヤマ、あるいはたんにコゴメグサでもいいのかもしれません。