森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ツリガネニンジン

2016年09月24日 | 自然観察日記
ツリガネニンジンもたくさん見らえます。車道脇の草むらの個体はほとんど丈が低く花も大きめ。タカネツリガネニンジン(ハクサンシャジン)にしたいくらいです。しかし、ほっそりした花の個体も交じり、また隣接する高茎草原にも生育していて草丈はかなり高め。タカネツリガネニンジンにするには気が引けます。この種はこの地ではかなりの変異幅があるという認識で、新潟の里山で普段見慣れているツリガネニンジンとは顔が違いますが同じものという判断です。

ツリガネニンジンの花 大きいタイプ

2016年09月24日 | 自然観察日記
昨年、八方尾根で見たタカネツリガネニンジン(ハクサンシャジン)に匹敵する花の大きな個体。こういうものがかなり生育しています。草丈が低い個体に目立った気もするのですが・・。この時は花の最盛期でなくやや遅めの季節でしたから、かなり感覚的な判断になります。

ツリガネニンジンの花 細目の花のタイプ 

2016年09月24日 | 自然観察日記
高茎草原にあった個体の多くは花が終わり実があったのですが、その中で遅く花が残っていたもの。ややほっそりとした花姿で、里山で見るタイプのものに近い感じがしました。

ツリガネニンジンの果実

2016年09月24日 | 自然観察日記
中に細かな種子が入っています。この種子をとって蒔いた経験があるのですが、なぜか発芽をしないのです。里山のところどころで見られるのに、けっこう気難しがりな種のように感じています。