すでに生気はなく立ち枯れに近いイブキトラノオです。あたりを見渡せばそんな個体が沢山ありますから、往時はかなりの存在感があったようです。ササの優先する草原に穂状の白い花が風にそよぐ様を想像するになかなか捨てがたい光景が浮かびます。おそらく6月下旬から7月上旬。8月はやはり遅いようですね。
ほとんどの個体の葉は茶色に変色し形だけがイブキトラノオの葉であることを示しているなかで、比較的生気を持った個体にはまだしっかりとした葉が付いています。茎丈が1ⅿ以上の個体にしては数cmの葉はかなり小さめ。根性葉は見ていませんが茂みの中にあってはあまり機能していないと思います。