森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

倒木更新の始まり

2017年09月23日 | 自然観察日記
平標山の登山口に駐車場があります。その駐車場を取り巻く林の一角に針葉樹の大木が伏せて朽ちつつある場所がありました。周辺はいくつかの大木が茂りながらも林床は明るく倒木上はかなり苔むしています。その苔むした倒木を見るといくつかの芽生えがあり、まさにこれが倒木更新の始まりを示しているようでした。

倒木更新 クロベの芽生え

2017年09月23日 | 自然観察日記
クロベの芽生えがありました。これでも数年は経っていると思います。周辺の様子では地上に種子が落ちても初が生育できそうな茂り方ですが、苔むした倒木上にポツンと生育している姿が印象的です。

倒木更新 キタゴヨウの幼木

2017年09月23日 | 自然観察日記
クロベ(ネズコ)の実生から少し離れたところにはキタゴヨウの幼植物が育っています。同じ倒木に二種の針葉樹の幼植物が生育しているのが面白く、今後成長するにつれこの二種がどうなっていくのかが知りたいですね。いづれ激しい生存競争が生じてどちらかが選択されるのか、それとも両種が枯死するのか・・。結論が出るまでは長い長い時間が必要となります。