シライトソウ

長い穂状の白い花序を持つシライトソウです。派手さはありませんが品のある花はなかなか人気があります。植栽されて増殖したものでしょうが自然界ではなかなか見る機会のない種です。

シライトソウの大群落

最も驚いたのがシライトソウの生育状況。里山では貴重種で種子を採集して増殖しているのですがなかなか開花株までにならず時間のかかる種です。ところが、日光植物園ではシライトソウが至る所に生育しているエリアがあって唖然としました。長い歴史のある園ですから時間をかければこのような景観を作れるのかと感心した次第です。

シライトソウの花穂

沢山の花が線状に並び細長い花穂を作ります。長いものは３０㎝くらいにはなります。

シライトソウの花

花をアップで観るてもよく分からない花です。一応ユリ目のシュロソウ科の種ですから３数性の花をつけるのですが、花の各部品が長かったり短かったりで判然としません。解説では４枚の花弁が目立つ花となっています。

シライトソウの葉

シライトソウの葉はット状で地面にへばりつくように展開します。ショウジョウバカマと非常によく似ていて熟知している人でないと区別ができないでしょう。言葉では言いにくい質感で判断しています。