鍋平高原に向かう途中にアルプス大橋があります。そのわきに展望台があり隣接して山岳遭難に対応したヘリポートがありました。その周辺には帰化植物が沢山自生していて奥深い飛騨の山肌にはふさわしくない景観がありました。そのうちの一つがこのホソバウンランです。在来種にウンランがありますがウンランは海岸の植物、山奥では見られません。
花はキンギョウソウに似もいる形質でかわいい花です。数個集まった花穂はそれなりに美しいものがあります。周囲に公園を作った形跡があり花壇に植え込んだものが逸出して生育しているものとも考えられますが、ユーラシア大陸原産の帰化植物です。今ではオオバコ科に分類されている多年草です。(エングラー分類ではゴマノハグサ科)
名前の通りウンランに比べ葉がとても細い種です。ヘリポート周辺の岩などを積んだ隙間に多数の個体が見られました。人的に作られた環境に生き残っているというようにも見られましたが、近くには天然の岩場もある場所ですからそういうところに進出したらどういう影響がでるのか心配になります。