森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ヤマトキホコリ

2019年12月18日 | 自然観察日記
林の一角にヤマトキホコリが群生していました。ウワバミソウによく似ていますが雌雄同株で花が秋に咲く種です。葉の形も先端が尾状に尖ることが無いのでポイントを押さえておけば見分けは容易です。

ヤマトキホコリの葉

2019年12月18日 | 自然観察日記
ヤマトキホコリの葉の先端は尾状になりません。葉腋に花穂がつくのですが秋になります。春についているのはウワバミソウです。また、ウワバミソウの花穂ははっきりとした柄がありますが、ヤマトキホコリには柄がないのが普通です。

ヤマトキホコリの葉裏

2019年12月18日 | 自然観察日記
ヤマトキホコリもウワバミソウも山菜として利用されています。茎が赤味を帯びるウワバミソウをアカミズ、緑色のままのヤマトキホコリをアオミズと呼んで区別しているようです。味は私の味覚では同じで、区別できませんね。面白いことにウワバミソウは秋に茎の節が膨らみいわゆるむかごになります。このむかごのを利用した酢の物を頂いたことがあり新鮮な感覚を持ったことがあります。ヤマトキホコリはむかごはできません。