親見湿原を取り巻く林の中にサワフタギも見られます。花が咲き始めていて白い花が塊になっていました。全国の山野に見られ特に湿った場所を好む低木です。好きな花木の一つで、春の白い花と秋の瑠璃色の実の美しさは格別です。
ハイノキ科に属する種です。5枚の花弁とおしべが多い花。めしべは1本です。受粉がうまくいけば果実になり秋に青く熟します。実は里山にも個体が沢山ありますが花が咲くのですが実になるのがすくなく奥山で見るような鈴なりの青い実の果実をつけた状態を一度も見たことがありません。気温など環境要因が関係しているのかポリネーター(受粉媒介者)が関係しているのか・・。結論はまだ出ていません。
単葉で葉脈がはっきりしていてあらい毛を持つ葉です。ガの一種(シロシタホタルガ)の食害にあうため里山のサワフタギは一度は丸坊主になることがよくあります。そういう理由で花や果実を十分につけられないということもあるかもしれません。
いわゆるマムシグサも見られました。草丈は70cmくらいになりすっくと立っていました。歩いていた範囲では他に見当たりませんでしたから個体密度は多くないようです。特徴的な種ですから分かりやすい種のようですが結構難しい問題があるグループです。