森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

クロトウヒレン

2020年01月05日 | 自然観察日記
私はクロトウヒレンの不思議な配色の花を見るとなぜか高山にやって来たと感じてしまいます。自分の中では高山植物の一つの象徴になっているようです。最近知ったのですが、クロトウヒレンは新潟県を含む中部山岳地域に自生するとされ、今まで東北地域にも自生すると考えられていたものは別種とされているのだそうです。

コバイケイソウ

2020年01月05日 | 自然観察日記
白山で驚いたのはクロユリの個体数の多さとコバイケイソウの個体数の多さでした。これが花の時期ならさぞ圧巻であっただろうと思いましたから、花の季節にもう一度訪れなければならないなぁと思った次第です。特に昨年は花の当たり年であったようでおびただしい数の果実が実っていました。

クロトウヒレンの花

2020年01月05日 | 自然観察日記
頭状花序が数個茎頂に数個かたまって付き総苞は黒みを帯びているため不思議な感じがします。花は紫色をした管状花のみで舌状花はありません。雨の中での撮影ですから写真の出来が悪いのが心苦しいところです。

コバイケイソウの群落

2020年01月05日 | 自然観察日記
個体数が多いのと密度が高いのが特徴です。高径草本のコバイケイソウですから小さな種は覆い隠してしまいます。このコバイケイソウを脅かすような高径の草本がほとんど見当たりません。例えばこのカットではわずかにオンタデやミヤマトウキだろうかせり科の種が認められるだけです。もっとも白山は数多くの種がそれなりの群落を作って生育していますから正真正銘の花の山なのです。